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【サッカー英語コラム】[試合のCommentary(テキスト速報)を教材にして、サッカー英語を覚えよう(1)]

サッカーに限らず、スポーツでは試合速報というものがインターネット上で利用できます。
これがスポーツ好きにとっては、最高の英語教材となります。

下記URLはespnが提供しているサッカー専門のウェブサイトです。
http://www.espnfc.com/
私がサッカー関連の翻訳をする際、情報源の1つとして、非常に重宝しているサイトです。
こちらでは試合のCommentary(テキスト速報)が提供されています。

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例えばこれは、先日行われたチャンピオンズリーグのバルセロナ対アヤックスのCommentary(テキスト速報)です。
http://www.espnfc.com/gamecast/405730/gamecast.html

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この中から典型的な表現をいくつかピックアップしてみましょう。
こうした試合速報のテキストは、定型文が使われることが多いので、覚えてしまえばすぐに読めるようになります。

最初の例文です。頭の数字が時間帯を意味しています。
つまり、前半7分です。
『7` Goal! Barcelona 1, Ajax 0. Neymar right footed shot from the left side of the box to the bottom right corner. Assisted by Lionel Messi.』

『7分:ゴール!バルセロナ1-0アヤックス。ネイマールがペナルティエリアの左側から右足のシュートで(ゴール)右下隅へ決める。アシストはメッシ。』

right footed shotが「右足のシュート」です。
the box = penalty area「ペナルティエリア」です。(最近は日本語でも「ボックス」と言うこともありますが、まだまだ浸透はしていません)。
つまり、from the left side of the boxで「ペナルティエリアの左側、左サイドから」という意味になります。
bottomが「底、下部」という意味なので、to the bottom right cornerで「右下隅のコーナー(角)に」という意味になります。

次はこの例文。
『Attempt saved. Andrés Iniesta right footed shot from the centre of the box is saved in the centre of the goal. Assisted by Neymar.』

『シュートはセーブされる。イニエスタのペナルティエリア中央からの右足のシュートは、ゴールの真ん中で(キーパーに)セーブされる。アシストはネイマール。』

Attemptは第1回で説明したように「シュート、チャレンジの数」です。
「シュート数」としてしまっていいでしょう。
つまり、Attempt savedで、「シュートが(キーパーに)セーブされる」となります。

その他、
Attempt missedが「シュートは外れる」。
Attempt blocked「シュートが(ディフェンダーなどに)ブロックされる」といった意味になります。

それ以下の文章は、おおよそ最初の例文と同じ構成になっていますので、見比べてみてください。

今回はここまで。それでは!

[プロフィール]
清水憲二。サッカー翻訳者。京都在住。イングランドプレミアリーグ、ドイツブンデスリーガ、イタリアセリエAなどの欧州主要リーグのプレビュー/ハイライト番組他、チャンピオンズリーグやワールドカップ、EUROの関連番組、現男子日本代表やなでしこジャパンの選手をフィーチャーしたサッカー系ドキュメンタリー番組なども手がける。その他にも、サッカーゲームやプレミアリーグサッカーチームのウェブサイトなど、メディアを問わず様々なサッカー翻訳に従事。最新の仕事はリオネル・メッシのドキュメンタリー映画「MESSI」の字幕翻訳。11/8に横浜にてラテンビート映画祭内で限定公開。詳細はこちらまで http://lbff.jp/

Twitter: https://twitter.com/transcreative @transcreative
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