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【コラム】[小学校の“英語の授業”ってどんなもの?実態をまとめてみました!]


こんにちは、GAコラムライターの星野です。

現在小学校でも英語の授業が始まっているのは、みなさんご存知ですよね。
これは平成23年度から実施されているもので、“外国語活動”と呼ばれています。
今年で5年目に入りますが、逆に言えばまだこの“外国語活動”を体験している人(児童)は日本でも貴重。

みなさんはこの“外国語活動”が実際にどんなものなのかご存知ですか?
今回は、この外国語活動の実態をまとめてみました。
※外国語活動の実態を把握するために、文部科学省のサイトに加え、日本英語検定協会が実施した平成24年に全国の国公私立の小学校を対象に行った「小学校の外国語活動及び英語活動等に関する現状調査」を参考にしました。

対象:誰にどれくらい?
文部科学省が定めているのは小学校5、6年生に年間35時間の外国語活動を行うこと。
小学校は春休みや夏休みなどの長期の休みを除き1年35週間で計算されており、これは“週に1時間”という計算になります。
なお名前は“外国語活動”ですが、実際に取り扱われている言語は英語です。

目的:中学校の授業とどう違うの?
文部科学省が挙げている目標は以下の通り(以下引用)
――――――――――――――――――
外国語を通じて,言語や文化について体験的に理解を深め,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り,外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませながら,コミュニケーション能力の素地を養う。
――――――――――――――――――
つまり、“A,B,C”やbe動詞などの文法からはじまる中学校の授業の前に、英語というものの存在に慣れ親しんでおきましょう、ということですね。

先生:誰が教えるの?
では誰が英語を教えるの?というと、現状では他の教科同様“担任の先生”が行うことが一般的。
日本英語検定協会の調査では、90.8%と圧倒的な数で「HRT(担任)が担当」という結果が出ています。
また、71.2%と大半が「ALT(外国語指導助手)が担当」と回答。
つまり担任の先生と、主に英語を母国語とする助手の先生で一緒に授業を行うというのが最も多いケースのようです。

授業の内容:何を教えるの?
中学校の英語の授業とは異なり、カバーしなければいけない内容が決まっているわけではありません。
文部科学省が推奨しているのは“外国語でのコミュニケーションを体験させること”で、その具体的な内容として挙げられているのは、「あいさつ」「自己紹介」「買物」「食事」「道案内」などよく使われる表現や、「家庭での生活」「学校での学習や活動」「地域の行事」「子どもの遊び」などの身の回りの表現、さらには「相手との関係を円滑にする」「気持ちを伝える」「事実を伝える」「考えや意図を伝える」「相手の行動を促す」などのやり取りです。
項目だけ見ると、大人が英会話学校で習うラインナップに似ていますね。

教材:何を使って教えるの?
これも決まっているわけではありません。
日本英語検定協会の調査によると5、6年生の90.8%と絶大な使用率を誇っているものがありました。
それは、『Hi, Friends!』。これは文部科学省が作るテキストで、このテキストや音声CDを使用して授業を行っていることが多いようです。

成果:どんな成果が出ているの?
さて肝心の成果ですが、平成23年の“外国語活動”スタートから2年後に文部科学省が調査をした結果が公表されています。
それによると、“外国語活動”を受けた小学生の76.2%が「英語の学習が好き」と回答、さらに91.5%が「英語が使えるようになりたい」と回答!
そしてその小学生に英語を教える中学校の教師の方でも、77.8%の教師が「英語の授業において変容が見られた」と回答しています。
具体的には、「英語の音声に慣れ親しんでいる(73.2%)」、「英語を使って積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度が育成されている(72.9%)」など。

正直に言うと、週に1時間でどれくらいの成果がでるものか、と思っていましたが、この結果にちょっとビックリ。
自分の経験では、中学校にあがって突然始まった英語で、いきなり英語の発音をしろと言われた時、妙に気恥ずかしかったのを思い出します。
英語に対する抵抗をなくすというのが、実は最も難しくて大切なことだと思いませんか。
これに対して一定の成果を上げているのだとしたら、小学校の“外国語活動”侮れませんね。
楽しい英語体験をする子どもが増えてくれれば、日本の英語力は上がる!そう思います。

参考リンク:
文部科学省/外国語活動
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gaikokugo/
文部科学省/外国語活動の現状・成果・課題
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/102/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2014/05/01/1347389_01.pdf
日本英語検定協会/小学校の外国語活動及び英語活動等に関する現状調査(平成25年7月)
http://www.eiken.or.jp/eiken/group/result/pdf/syou_2012_12.pdf

[プロフィール]
星野みゆき。人生の90%を埼玉で過ごす。日本語が好きで、高校生の頃から日本語を使って仕事がしたいと思うようになり、初めて就いた職はコピーライター。27歳の時思い立って英語の勉強を始め、1年後英語が話せないままイギリスに留学。奇跡的に1年で学校を卒業し帰国するも、相変わらず英語は話せないまま。無謀にも外資系企業に就職。この頃GAPと出会い、その趣旨にいたく共感する。ある日上司が外国人になりヒーヒーしているうちに子どもが生まれ、気付けばフリーのライターに。GAに刺激され、再び英語を勉強中。ハマっていることはゴルフ観戦。PGAツアーが始まる10月から翌年の9月まで週末はほぼ寝不足。


gap staff • 2015-02-06


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