「Dopo undici anni 」
Monaco戦、Nante戦とベンチ入りをして、今週、来週はリザーブチームでプレーする番。
試合勘を保つためにも試合に出ることは大事だし、今の自分にとっては一つ一つの試合を大切にしていきたいですね。
Monaco戦では、試合とは別で本当にワクワクする出来事がありました。
Monacoの2番手のGKはMorgan De Sanctis。彼はナポリ、ローマ、ガラタサライ、イタリア代表でもプレーしたGK。
現在39歳の彼とは、実は僕が22歳の時に、当時イタリアセリエAで3位と躍進していたウディネーゼに練習参加させてもらうことができて、当時のウディネーゼのレギュラーがMorganだった。
そして、2番手は、当時若手で有望視されていた、今はインテルでプレーしているSamir Handanovicでした。
当時の僕は名古屋でプレーしていて、オフの期間を使って練習参加しにイタリアへ行きました。
名古屋では楢さんの大きな、大きな背中を追いかけて、GKとして常にブレない技術、人間としての大きさに、どうしたらこんな上手くなれるのか、と日々葛藤していました。
そんな時行ったイタリアで出逢ったMorganの印象はそれまでの僕の考えを大きく変えるきっかけになりました。
彼は卓越した技術を持っていた訳でもなく、足元の技術も優れていた訳ではありませんでした。
でも、ボールに向かっていく一瞬の爆発力は日本では考えられないものでした。
そして、ボールへアタックする、相手の足元に飛び込む、自分の強みを伸ばすトレーニングを、毎日、全体練習が終わってから1時間くらいひたすらやっていました。
その姿勢を見て、自分も、自分自身の強みで勝負していいんだと、当時若かった僕にそう感じさせてくれたのがMorganでした。
でももうそれも10年以上も前の話。
たった10日間練習に参加した日本人GKのことなんて覚えてないだろうなと。
ウォーミングアップが終わってロッカールームに引き返す時、
ちょうど彼の横を通り過ぎた時目が合ったので、
『俺の事覚えてる?』って聞いたら、
『おー!覚えてるよ!お互いまだプレーしてるなんてな(笑)』
Morganとは試合後も少し話すことができて、お互いの事を話す事ができた。
まさか、こんなところで再会できるとは思ってもいませんでした。
昨年レスターに行った時にMark Shwerzter に会えたこともそうだったけど、
ヨーロッパで挑戦している事で、自分が影響を受けた偉大なGKとまた出逢えることができて、
そして大きな刺激をもらうことができる。
11年前、まさか自分が本当にヨーロッパでプレーするなんて想像してなかった。
またこの先の10年はどうなっていくのだろう。
11年前のMorganのように、
そんなきっかけになれる選手になっていたいな。
そんな中、PUMAから新しいスパイクとグローブが届きました。
今回は手とグローブの間の滑りを減らすためにラバーをつけてもらって新しい仕様にしてもらいました。新しくなったEVOPOWERのスパイクも足とのフィット感が増してかなりいい感じです。
えいじ