「コミュニケーション」
新しいチームに来ると、まずチームメイトの名前を覚えるところから始まる。
GKだと、ゲームに入れられたらすぐに指示を出さなければいけないし、
チームメイトの名前を覚えないと具体的な指示も出せないから全て自分に跳ね返って来てしまう。
18歳の時、イタリアに始めて留学した時は、毎日練習に行くとみんな同じ顔に見えて、
誰がなんて名前かなんてサッパリ覚えられなかったのを覚えている(笑)。
名前を覚えるのにも少し自分なりのコツがある。
練習中に選手が呼んでいるのを聞いてそれをマネする。チームメイト同士が挨拶する時や会話している時に、
名前を呼び合っている瞬間集中して聞く(笑)。
そもそもこっちだと、初対面の時に名前を言って挨拶するのが普通だけど、
その一回で覚えられることはほぼない。。
しかし、面白いもので、2年フランスでプレーしていると、
チームメイトと会話していると、あいつと一緒にプレーしてたんだ、とか、
そうなると、どこで一緒にプレーしてた?とか会話が広がっていく。
Metzに着いた時はそういったベースがゼロだったし、
英語を交えて話せていたベルギーとは違ってみんなフランス語しか話せなかったMetzでのコミュニケーションも最初はかなり苦労した。
そういった意味で今回はスムーズにチームに入れているし、
フランスにおけるコミュニケーション力は成長できているのかな。
今はまだメンバーにすら入れていないけど、
1日1日アピールしていくだけですね!!
そして、すっかり書くのを忘れていたけど、10月11日に新しい本「耐心力」が出版されることになりました。
日本人GKとして海外に出てきてから感じたサッカー文化の違い、GKとして欧州で求められるもの、
経験したくないことも経験した中で、どうやってそれらを乗り越えてきたのか。
そんな自分の経験が皆さんの少しでも力になれば思っているので、ぜひ読んでみて下さい。
永嗣