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【サッカー英語コラム】サッカー系「ネタ」を理解できるようになろう~成り上がり方がハンパじゃないレスターのヴァーディ編~

日本代表の岡崎慎司が加入したことで、プレミアリーグのレスターの試合をTVで見られる機会が増えました。今シーズンからレスターを初めて見る人は知らないかもしれませんが、ここまでの快進撃(12/2時点でリーグ2位!)は誰も予想していませんでした。この好調を支えているのが、11試合連続ゴール中のFWヴァーディです。実はこの人、すごく苦労人なんです。

Vardy

こちらは最近ツイッターなどで出回っているヴァーディのMeme(ミーム、いわゆるネタ画像のことです)です。今回はこれを(まさしく)ネタにします。英語的にはそれほど難しくありませんが、どうしても紹介したかったので。

 

Jamie Vardy was released by Sheffield Wednesday when he was 16 years old and almost gave up playing football completely. He went to earn his living working in a carbon fibre factory.

ヴァーディは16歳の時にシェフィールド・ウェンズデーから放出され、フットボールを(プロで)プレイすることを諦める寸前だった。彼はカーボンファイバー工場で働いて生活費を稼いでいた。

解説:releaseは「解き放つ」、この文脈では「放出」がピッタリです。almost give upは「ほぼあきらめかけた」なので、実際には諦めてはいません。gave upだけ見てパッと判断しないように気をつけてください。earn one’s livingで「生活費を稼ぐ、自活する」。

 

Five years ago, he was playing in the eighth tier of English football with Stockbridge Park Steels earning £30-a-week.

5年前、彼はイングランドフットボール8部に当たるストックブリッジパーク・スティールズでプレイ、週給は30ポンド(約5,500円)だった。

解説:tierは「段階、序列」という意味。top-tierで「一流、トップリーグ」となります。-a-weekは「1週間につき」という意味、つまり週給です。

 

Three years ago, he was playing for Non-league side Fleetwood Town earning £850-a-week.

3年前、彼はノンリーグ(4部)のフリートウッド・タウンでプレイ、週給は850ポンド(約15万円)だった。

 

And now, he is the top scorer in the Premier League.

そして現在、彼はプレミアリーグで得点ランキングトップを走っている。

彼のように8部リーグからトップリーグにまで駆け上がって、しかもシーズン序盤とはいえ得点王になるなんて本当に稀なことです。ヴァーディを知らなかった人は、ぜひ次回レスターを見る時は、岡崎だけでなくこの男にも注目してください。

 
[プロフィール]清水憲二。サッカー/ゲーム/アプリ翻訳者。京都時々東京。イングランドプレミアリーグ、ドイツブンデスリーガ、イタリアセリエAなどの欧州主要リーグのプレビュー/ハイライト番組他、チャンピオンズリーグやワールドカップ、EUROの関連番組、現男子日本代表やなでしこジャパンの選手をフィーチャーしたサッカー系ドキュメンタリー番組なども手がける。その他にも、サッカーゲームやプレミアリーグサッカーチームのウェブサイトなど、メディアを問わず様々なサッカー関連の翻訳や執筆に従事。リオネル・メッシのドキュメンタリー映画「MESSI」の字幕翻訳を担当。
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