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【サッカー英語コラム】サッカーニュースを読んでみよう~Title Decider or not? 激闘ノースロンドンダービー~

先日行われたプレミアリーグのトッテナム対アーセナル、それぞれ2位と3位という立場でのこの時期の激突、まさにone of the biggest derbies これまでになく重要な意味を持つ一戦となり、おおいに盛り上がりました。

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http://www.espnfc.com/barclays-premier-league/match/422375/tottenham-hotspur-arsenal/report

 

Ten-man Arsenal came from behind to take a point at Tottenham as the two north London clubs handed the Premier League title impetus to Leicester.

10人となったアーセナルがビハインドから追いつき、アウェイのトッテナム戦で1ポイント奪取。ノースロンドンの2クラブはリーグタイトルの主導権をレスターに手渡す結果に。

 

解説: come from behind「~後ろからやって来る」、つまり「逆転する」ってことです。
impetusは「勢い、推進力、動的な力」という意味。hand A to B で「AをBに渡す」で、Aに当たるのが「the Premier League title impetus」。引き分けという結果で、得したのは首位のレスターということですね。

 

The two sides could not be separated in what was billed as one of the biggest derbies in the history of the fierce rivals and had to settle for a 2-2 draw.

激しいライバル関係の歴史の中でも最大級のダービーといえる一戦と銘打たれた今回の試合で、両者を(結果的な意味で)分け隔てるものはなく、お互いに2-2のドローで良しとするしかなかった。

 

解説: separateは「分離する、分ける、離れる」。この文脈では「甲乙つけがたい」がニュアンス的に近いかもしれません。要するに、どちらも決勝点を取るだけのプレー面での差を出せなかったということです。
in what was billed as ~ が少し難しいですが「~と銘打たれた」、whatmatch(試合)と置き換えて考えるといいでしょう。
The match what was billed as~「その試合は~と銘打たれた」
have to settle forですが、この言い方だと「両チームとも勝ちたかったけど、仕方なく2-2のドローで妥協した」というニュアンスがにじみ出ます。勝ちたいけど、負けるのは絶対にイヤだ、というのが試合のラスト15分を見た私の印象です。

 

それにしても、岡崎擁するレスターの優勝がにわかに現実的になってきましたね…実現すればまさかの夢物語ですが果たして…

 

 

[プロフィール]
清水憲二。サッカー/ゲーム/アプリ翻訳者。京都時々東京。イングランドプレミアリーグ、ドイツブンデスリーガ、イタリアセリエAなどの欧州主要リーグのプレビュー/ハイライト番組他、チャンピオンズリーグやワールドカップ、EUROの関連番組、現男子日本代表やなでしこジャパンの選手をフィーチャーしたサッカー系ドキュメンタリー番組なども手がける。その他にも、サッカーゲームやプレミアリーグサッカーチームのウェブサイトなど、メディアを問わず様々なサッカー関連の翻訳や執筆に従事。リオネル・メッシのドキュメンタリー映画「MESSI」の字幕翻訳を担当。
Twitter: https://twitter.com/transcreative @transcreative
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