【サッカー英語コラム】サッカーニュースを読んでみよう~敗戦コメントに人柄がにじみ出る?アーセナルのチェフ編~
応援しているチームが負けるとしばらくサッカーニュースを見ないようにする、それでもツイッターなどで思いがけず目にしてまた落ち込む、というのがサッカーファンの典型的な心理だとは思いますが、そういう時のコメントにこそ選手の人格や強さがでるものです。アーセナルのGK、チェフからそういった英語表現を学びましょう。
http://www.mirror.co.uk/sport/football/news/petr-cech-admits-arsenals-defeat-7465204
まずは見出しを。
Petr Cech admits Arsenal’s defeat to Manchester United was a “step back” in title pursuit
アーセナルのペトル・チェフ、ユナイテッド戦敗北でタイトル争いから「一歩後退」と認める
解説: pursuitは「追求」、title pursuitで「タイトルを巡る争い」といった感じです。
続いて、チェフのコメント部分をピックアップ。
“This was a big disappointment for us and is a step back after last week where we managed to overcome a deficit against Leicester at home,”
「私たちにとって非常に残念(な結果)だ。せっかく先週(の試合)ホームでレスター相手に逆転勝ちをやってのけたのに、一歩後退だね。」
解説: 一番難しいのはovercome a deficitですね。overcomeが「乗り越える、打ち勝つ」、deficitが「赤字額、損失」といった意味で、つまりこれは「失点」のこと。レスター戦でアーセナルは1点ビハインドからの逆転勝ちを演じました。つまり「損失を乗り越える」→「ビハインドを覆して勝つ」。manage toで「なんとかする、やってのける」。managerという人はつまり「何かをなんとかする人」なんです。
“This is a step back but we need to keep working.
一歩後退だが、戦い続けるしかない。
解説: workという単語は非常に幅のある単語です。ここは「やり続ける、頑張り続ける、取り組み続ける」などとも解釈できます。
“We have two important games coming up this week and if we manage to win both the table might look better again.”
今週重要な試合が2つある。この2試合で勝つことができれば、また順位は上がっていくはずだ。
解説: games coming up this weekで「今週やって来る試合」→「今週行われる試合」。
might look betterは、「見栄えが良くなっているかもしれない」ぐらいの意味です。
[プロフィール]
清水憲二。サッカー/ゲーム/アプリ翻訳者。京都時々東京。イングランドプレミアリーグ、ドイツブンデスリーガ、イタリアセリエAなどの欧州主要リーグのプレビュー/ハイライト番組他、チャンピオンズリーグやワールドカップ、EUROの関連番組、現男子日本代表やなでしこジャパンの選手をフィーチャーしたサッカー系ドキュメンタリー番組なども手がける。その他にも、サッカーゲームやプレミアリーグサッカーチームのウェブサイトなど、メディアを問わず様々なサッカー関連の翻訳や執筆に従事。リオネル・メッシのドキュメンタリー映画「MESSI」の字幕翻訳を担当。
Twitter: https://twitter.com/transcreative @transcreative
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