ミャンマー人は厳しい?!
こんにちは。
台風の後は地震、、と災害続きの日本が心配です。
これ以上、被害が大きくならないことを願います。
今日は、
「ミャンマーで感じる、周辺国との違い」
について、書いてみようと思います。
今年ミャンマーに来て、とても驚いたのは、監督やコーチが選手に対して厳しく怒ることです。
日本でプレーしていると当たり前のことに思いますが、東南アジアではそういう文化がないように思います。
特にミーティングや人前で名指しして怒鳴りつけるようなことはほとんどありませんでした。
東南アジアの選手たちは怒られることに慣れておらず、厳しく言われると、元気を無くしてしまう選手が多いです。
特に、ラオスでは「ボーペニャン」
大丈夫、なんとかなるさ。
という意味の言葉がよく使われ、外国人選手や外国人監督が怒っている姿には、
「すぐ怒る、嫌い。」
と選手が言っている様子も多く見てきました。
一方、以前プレーしたことのある東欧のモンテネグロでは、これでもかというくらい監督が怒り続けていたことを思い出します。
その監督は日本に来たことがあり、ほんの少し日本語が出来る監督でした。
イッテルコトワカル?
と笑ってしまいそうになる日本語で怒鳴られまくったのが懐かしいな〜。笑
そんなモンテネグロの選手たちは怒られると
うるせー、やってやる!!!
とスイッチが切り替わって、良くなっていました。
さて、話をヤンゴンに戻します。
ここヤンゴンユナイテッドは監督、コーチ陣はミャンマー人です。
監督は若く、元ミャンマー代表選手、元ヤンゴンユナイテッドの選手であったので、現役時代に一緒にプレーしてきた選手も多く、それぞれの選手の性格や個性を良く見ながら指導されていると感じます。
若手には特に厳しく、名指しでこれが駄目だ、あれが駄目だ!とはっきり言います。
ハーフタイムや試合後にボロクソに言われすぎて、悔しさから涙を流す選手を何人も見ました。
また、代表に選ばれた若手が合宿から帰ってくると、全員の前で、
「代表行ったからって調子に乗るな。残った選手たちは厳しい練習やってたんだから居場所ないぞ!」
と言うようなことを毎回、長々と怒鳴られている様子にはいつもびっくりさせられます。笑
喝の入れ方が激しすぎる。笑
外国人に対しても、
「ミャンマー人選手と違って高い給料貰ってやってるんだろう、お前は〇〇ドルだろう、ミャンマー人は〇〇ドル程度だぞ!」
と、全員の前でこんなことまで言います。
コートジボワール人のセンターバックの選手がミスでPKを取られた時など、
「お前のせいで負けた。次、同じミスしたらクビ!」
と皆の前で言うこともありました。
その時は本当に彼のエージェントが練習場にまで呼び出されて監督とも面談していました。
次の試合が上手くいったのでクビにならず、よかった。
いい時には、
「お前はミャンマーリーグのベストディフェンダーなんだから」
と褒める時はしっかり褒めます!
メリハリがすごいです。
こういった選手への厳しい接し方は軍事政権だったミャンマー特有のものなのかなと感じさせられます。
年長者の言うことは絶対、というような雰囲気は感じますし、
「お前は若いんだから」とか「若手なのだから」という表現のされ方もミャンマーでは多いです。
そんなこともあり、東南アジアのチームにありがちな練習時間が遅れることも無いし、選手たちの勤勉さもこれまでプレーした国の中では1番かなと感じられます。
ヤンゴンユナイテッドはかなり練習がハードですが、走りのメニューでも走れ!と言われたら
「はいっ!」
と全力でやり切るようなところはまさに軍隊。
そんなメンタルを持っているからこそ、ぎりぎりのところで粘り強く戦えてきたのかなと思います。
と、こんな感じでそれぞれの国で文化が異なり、それがサッカーだったり、指導法にも繋がっているのかなと感じられて面白いです。
そんな厳しい指導の監督やコーチですが、普段はめちゃくちゃ優しいです。
監督たちに限らず、ミャンマー人は皆めっちゃいい人です。
だから余計に、怒りまくっている姿にびっくりするのですが。笑
いよいよ、火曜日からリーグ再開。
今日も朝練は走りだけでした。笑
軍隊です!!
一ヶ月走りまくって、さらに二部練も週3日に増えました。笑
午後も笑顔で頑張ります。
微妙な笑顔のラテアート。笑
では〜。