ありがとう信濃町校!! Big up!!
桜の花も散り、緑気持ち良い季節へと変わってきましたね。グローバルアスリート英語サッカースクールでも、たくさんの子ども達が卒園、卒業、入園、入学を迎えました。そして、3月末で英語サッカースクール第1校目として始まった信濃町校が、来る2020東京オリンピック・パラリンピック大会の開催に伴い、閉校となりました。4年半の歳月を共に過ごし、グローバルアスリート英語サッカースクールを一緒に成長させてくれた子どもたち、親御さまには感謝の気持ちでいっぱいです。今回は学長でもあり、信濃町校の担当であったハヤト先生、相方のダニエル先生に信濃町校についての思い出と共に話してもらいました。
『ひとつのボールを蹴っていたらひとつの家族になっていた』
最初にこの信濃町校が閉校しなくてはならないと聞いた時は本当に本当に寂しかったです。最初に開校したスクールということもあり親御さまとの距離も近く、子ども達との絆に加え親御さまとの関係も深くなっていたので、家族のような存在になっていました。お母さまやお父さまと話すことも楽しみで、大げさではなく月一回の保護者会を行いたいと思ったほどです。保護者の皆さまとは、時には子どもの将来や教育に関しての真面目な話、そして時に子どもたち無しでみんなで朝まで笑いながら語り合いたいような内容の話、ビジネスの話や、様々なジャンルの悩み相談までのすべてが面白く、もっともっと沢山の話しをしたかったというのが本音です。いつかダニエルと一緒にお母さまお父さまを集めてスポーツ大会やボードゲーム大会をしたいものです。お母さまやお父さまの何気ないお言葉や有難いほどのストレートなアドバイス、素敵な言葉の数々を参考にさせてもらったからこそ今の僕たちグローバルアスリート英語サッカースクールが存在すると思っています。
閉校の件を、通ってくださる子どもや親御さまに伝えることはとても心苦しかったのですが、落ち込んでいても仕方がないので、その代わり最後にみんなで大きな花火を打ち上げていつかの再会のための素晴らしい別れをしようと決心しました。しかし実際のところは、閉校の事をお伝えしてから終わる日が近づくにつれ、名残惜しさが増していき信濃町ファミリーとの時間の終わりが近づいていく事は正直キツかったです。。(>_<)
ここの子どもたちは、個性の塊みたいな子が多く、宇宙人やモンスターやアニマル(超絶かわいい)のような子ばかりで、とにかく彼らが持っているストロングポイントを最大限に引き出し、自由に大きく羽を広げ飛ばしてあげることを心がけていました。その中で「多角的な視点」ということにもフォーカスしていました。実際の日本以外の世界には、様々な面で日本の常識を超えている事が沢山あります。僕たちは英語を通じて異文化のテイストや人種によってルールが違うことも子どもたちには肌で感じてほしいと思っていました。だからこそ、バラエティに富んだ外国人の先生と一緒に教えるスタイルを貫いてきたのです。
子ども自身で考える力を大切に
ダニエルと僕が決めていたことの中に、子どもたちが普段接する大人とは少し違う関わり方をするというのがありました。それは子どもたちに「この人たちは何か違う」という印象を与え子どもたちの脳みそにサプライズを起こしながら、可能性を引き出す効果をもたらすからです。例えば、そんじょそこらのイタズラぐらいじゃ全然効かないフリで「そんなものか、まだまだだな。先生たちにはまだまだバカさ加減や発想力ではかなわないな」というような対応をしてみたり、子どもたちのイタズラを超えるネタでレスポンスを仕掛け、「普通の人になら大ダメージを与えられるのにダニエル先生とハヤト先生は違うレベルだな」と思わせて、子どもからの尊敬する気持ちを勝ち取ったり。(笑)昔から受け継がれているイタズラネタや簡単なネタではあえてリアクションを最大限にせず甘やかさない対応をし、子ども自身で考えて元のネタを超えるオリジナリティを出してきた時には最高のリアクションをしてあげるなどしてきました。想像を絶するようなボケやイタズラをしてきた時は大絶賛か大爆笑でレスポンスをします。「今回のはやるな〜、それは誰も思いつかない、ナイス!」と認め、誰も思いつかないような物凄い角度からきたカンチョウには賛辞。「このタイミングでの、その必殺技は初めて味わったよ!」っと、誰も予想できない物凄く良いタイミングでレッスン中に繰り出したオナラには最大級の褒めをしてみたり。「自分のサッカーボールは忘れちゃったけど、自分のボールは忘れず2つ持ってきた」とひねりを加えた子には、1つじゃなく2つのサッカーボールを特別に貸してあげたり。と、これらの例は分かりやすく多少大げさに例えた話かもしれませんが、学習面とサッカー面、人生を楽しむためのユーモアという面で子どもたち自らが「考える事の面白さ」を感じてほしくやってきました。
仲間を大切にしない行動と諦める行動以外は「いいアイディアだね」と褒め、全て大笑いに変え、次の行動に繋がるような返しをしてあげようとダニエルと約束をしていました。なぜなら、明るい言葉のキャッチボールを出来る限り多く何往復もすることがクラスの雰囲気に繋がるので。また、お母さまが伝えられないことで、僕たちにしか伸ばすことの出来ない部分を伸ばしてあげたかったからです。それもある程度ではなく究極に尖るぐらいのストロングポイントを発見してそれを磨いていってほしかったのです。習い事の先生には習い事の先生の役割があると思っています。1人の子どもに対して、関わる周りの人達がそれぞれ異なる引出しをその子に作ってあげられたら、その子の引き出しの数が増え、選択肢が広がると思っています。躾や常識、均等性などは親御さまや学校という場所で、時には嫌というほど教わっているので、そこに触れるよりもあえて他の場所では伸ばせない部分を僕たちが伸ばしてあげ、彼らの誰にも負けないストロングポイントに変えてあげるためにどうしたら良いのかダニエルとは本当に沢山の話し合いをしました。
ただ、このように子どもたちの殻を破れば破るほど、授業をまとめるのも難しくもなるので、時には厳しく接する事ももちろんあります。ただし、その時の諭し方や叱り方も普段接している大人とは違うやり方や言葉で、「この人たちは何か違う」という子どもたちの脳みそにサスプライズを起こす方法を取っていました。諭す叱る前後の対応も同じ意識を持って行っていました。悪い部分と良い部分は往々にして表裏一体となっていることがあるので、表の何か悪い部分をとっさに抑えこもうとすると裏に隠れているかもしれない良い部分に出会えなくなってしまうこともあるので、その辺は特に気をつけながら常に心は熱く頭は冷静にしてきたため、たくさんの物凄い発見を子どもたちのお陰で得ることが出来ました。
そして、やる時はとことんやる!遊ぶ時はとことん遊ぶ!ふざける時もとことんふざける!このスタイルを自然と子どもたちが身につけてきたので、本当にみんなに感謝です。おそらくダニエルと僕が子どもたちよりもやりすぎてしまうから、子どもたちがその辺の部分はしっかりとしてくれたのでしょう
(⌒-⌒)
そんなチームにも別れが近づいてきた時、今まで以上にみんなでこの信濃町校の1回1回のレッスンを大切に噛みしめていこうという良いエネルギーに変わっていったように思います。会えなくなるのは寂しいけれど、次会う時はそれぞれまたカッコよくなった姿で会おうよ!とお互い約束をしバイバイではなくsee you again!!!でという形で終われたのもよかったと思っています。
信濃町校は今の英語サッカースクールのカリキュラムができた場所といっても過言ではないんです。ここのスクールは子どもの反応を測る研究所のようになっていて、初めてのカリキュラムを試すときは、まずここのスクールで行い、ダニエルの意見をもらいながら試行錯誤を加え作り上げていました。英語サッカースクールは技術習得が一番の目的のスクールではないので、多種多様な子どもたちがいます。サッカーが得意ではない子たちも沢山います。そのような子どもが、サッカーが大好きになったり、シャイだった子が積極的になったり、笑うことが好きになりユーモアが出てきたりと、子どもの中のまだ火がついていないロウソクに新たな火をつけることができたことも嬉しいことの一つです。英語に関しては、ここのスクールの子ども達は英語を習いにきているとは思っていないでしょうね。1時間もちろん全て英語を使ってレッスンを行っているのですが、子ども達にとってはたまたま好きになった人が英語を話しているので、英語を使うという形になっていたと思います。これは英語サッカースクールが目指す「英語をコミュニケーションのツール」として使うということができていたのではないかと思っています。
なにより、英語やサッカーを通じて、諦めない心や、オープンマインドでいることの大切さなどの人としてのあり方を示すことができたのが、本当によかったと思っています。例えばですが、ここの子ども達はサッカーマッチ(試合)の時に終わりの笛が鳴る瞬間の最後の最後の最後まで戦う姿勢を見せるんです。見ているこちらが感動してしまうくらいに熱い闘志を燃やします。
それに加え仲間を思いやる気持ちを持っていたり、おふざけする時も笑う時もプレーする時もすべてが全力で、いつでもエネルギーに溢れていたりするところがかっこいいんです。こういうスタイルを一緒に作ってこれたことも、本当に素晴らしい仲間と出会え、良い化学反応が起きたからだと思っています。
その中でも印象に残っている出来事としては、運動が好きじゃなかった子が好きになったり得意じゃなかった子が得意になった事、英語を聞くことも話すことも苦手としていた子が積極的に英語を使うようになった事、転んですぐに痛がっていた子が逞しく育った事です。また、3歳から始めてママから離れられなかった子どもが親から離れ1泊2日のキャンプにこれるようになったり、アメリカのサンディエゴに引っ越した子どもと現地で会って一緒にサッカーをしたり、4年間通ってくれた子が途中で声変わりした時に立ち会えたり、全くチームに馴染めなかった子が本人の変化と周りのメンバーの変化により最後はファミリーの一員になったり、もの静かな子だったのがここのスクールではエネルギー溢れる子のように性格まで変わっていたり、その他にも本当にたくさんの思い出が詰まっています。
大切な時間をありがとう
3歳から12歳までの大切な時間を英語サッカースクールにくださり、子ども達の成長や可能性を見させてもらえたのは本当に感謝でしかありません。子どもの歩みを振り返る一つの節目の中で、信濃町校の閉校という形は、そこにいる誰もが同じ感動を分かち合い、子どもと保護者と先生が深く繋がる瞬間になったと思っています。そして、最後の日に全員で行ったマッチとアフターパーティーは今でも強烈に心に残っていて魂が震えました。
グローバルアスリート英語サッカースクールの普段のレッスンの中だけでは味わえない素晴らしい場を体験することができ、このような大きな感動を子ども達と親御さまそして自分たちが同時に分かち合える瞬間に、感謝の気持ちでいっぱいです。
グローバルアスリート英語サッカースクール信濃町校に通ったすべての子ども達が、いつか自分でこのブログにたどり着いて読むことがあることを信じて書き残しておこうと思います。
ありがとう信濃町校!!!!
Global Athlete Project
School Director 河原隼人
& 相方 ダニエル・ウィルソン