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【サッカー英語コラム】[サッカーニュースを読んでみよう~バ、バイエルンがメッシに…編~]

先日5/6のチャンピオンズリーグ、バルセロナ対バイエルンの1stレグはご覧になりましたか?またも、メッシが神の子(または悪魔?)であることを見せつけた試合でした。試合のまっ最中から終了後のツイッター、欧州サッカー関連はメッシ(とボアテング…)一色でした!今回は、その当日のツイッターからいろいろネタを拾ってみました。

まずはスタッツ的なネタでウォームアップ。

“Bayern Munich: Tonight failed to have a shot on target for the first time in a league or European match since October 2009”

https://twitter.com/WhoScored/status/596054080923000832

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直訳:バイエルン:今夜、リーグ戦またはヨーロッパ戦で2009年以来初めて、枠内シュートを1本(以上)にすることに失敗した。
翻訳:バイエルンがリーグまたはヨーロッパ戦で枠内シュート0に終わったのは2009年10月以来初めて。

続いて、メッシの2点目がノイアーをあざ笑うかのような右足チップキックでの神業ゴールだったのですが、これをジョークにしたツイート。

“Messi be like…
No more Chips?
OPS I Give it to Neuer”

https://twitter.com/Footy_Jokes/status/596190280648359937

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翻訳:あれ、もうチップがない?おっと、ノイアーにあげたんだった。

解説:chipsがダブルミーニング(二重の意味)になっているジョークです。ポテチという意味での「チップ」とチップキックの「チップ」だと分かりますか?
OPSwoopsまたはoopsとも書きます。「おっと!」とか「しまった!」とか「あっ!」とか思わず口をついて出る言葉です。専門的には間投詞ってやつですね。
つまり、2つ目の文は「ノイアーにチップキックをあげた」→「チップ食らわした」みたいな感じです。

とどめの3点目、ネイマールのゴールについて。

“Lionel Messi to Neymar: Is the most common assist to goalscorer combination (3) in this season’s Champions League “

https://twitter.com/WhoScored/status/596051474595061760

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翻訳:メッシ→ネイマール:今シーズンのCLで、一番のアシスト→ゴールスコアラーのコンビ(3得点)。

解説:commonが「一般的、よく見ること、日常」という意味です。The most commonを直訳すると「一番ありふれている」。一番良く見る光景、つまり「最多」という意味になります。
toですが、翻訳を「→」にしてみました。これが一番関係性が分かりやすいですかね。

では最後に。

“0 – Number of words left to describe Lionel Messi. .”

https://twitter.com/OptaJoke/status/596047759066685440

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翻訳:0 – メッシを形容するのに残されている言葉の数。
もうwonderfulでもexceptionalでもphenomenalout of this worldも、メッシのすごさを表現するには足りない!という意味です。

[プロフィール]
清水憲二。サッカー翻訳者。京都在住。イングランドプレミアリーグ、ドイツブンデスリーガ、イタリアセリエAなどの欧州主要リーグのプレビュー/ハイライト番組他、チャンピオンズリーグやワールドカップ、EUROの関連番組、現男子日本代表やなでしこジャパンの選手をフィーチャーしたサッカー系ドキュメンタリー番組なども手がける。その他にも、サッカーゲームやプレミアリーグサッカーチームのウェブサイトなど、メディアを問わず様々なサッカー関連の翻訳や執筆にこれまで従事。最新の仕事はリオネル・メッシのドキュメンタリー映画「MESSI」の字幕翻訳。

Twitter: https://twitter.com/transcreative @transcreative
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