Global Athlete PROJECT

「最後の週」

今週でフランスのリーグアンも最終節。
今シーズンはここまで試合に出られることなくきてしまった分、
シーズンが終わるんだなぁと言う感慨が全くない(笑)。

今シーズン、ここまでいろんな自問自答しながらここまできたが、
ここまで過ごした時間の中での後悔は一切ない。

選手として試合に出られないことは、
自分の価値を証明することができないという大きな壁でもある。

でも、フランスという土地で、もう一度自分の限界に挑戦すると決めた昨年の夏から、
GKというポジションが一つしかない難しいポジションで、
ここまで試合に出るためだけに努力してきたつもりはないし、
その中で自分がより何にこだわってプレーできるのかを追求してきたつもりだ。

それが自分自身の今後にどう繋がっていくのかは分からない。

プロとして試合に出ることが何の意味をもたらさないことは百も承知だ。
でも、今まで本気で挑戦してきたからこそ、この自分挑戦を最後の最後まで楽しみたいという気持ちは、心の中で変わることはなかった。

時にうまくいかないことがあってもいいではないか、
今はそう思う。

それでも大切なのは、自分自身のアイデンティティ、哲学、自分らしさを、
追求し続けることだと思うし、36歳になった今、
器用にベテランとして何をもたらせるかに重点を置くより、
若手よりもフレッシュに、サッカーという自分の情熱に対して追求する純粋さと、
貪欲さをいつも持っていたいと思う。

来シーズンが自分に何をもたらすのかは分からない。
でもこのシーズンを過ごしたことが必ず生きていくことは間違いない。

正解はない。だからそれを探し求めていくだけだ。

今シーズンが終わる最後の1日まで、
その姿勢は変わらないだろう。

そして、そういう状況にも関わらずいつも応援して下さる皆さんに、
心から感謝したい。

いつも応援本当にありがとうございます。

永嗣