I love you
「ラオス人に恋をした」
と、リーグが終了する頃には報告できるだろうか。
現在、今月19日の開幕戦に向けてチームを作っている。
東南アジア、ラオスの中堅クラブ。ピッチ内外でカルチャーショックを受ける日々だ。
海外生活も5年目に突入しているが、やはり現地の文化や風習を受け入れるには時間が掛かる。
私が所属するIDSEAチャンパサックユナイテッドには多くの黒人選手が在籍している。
今日は黒人選手、ガーナ国籍、ジョンの話だ。
ジョンは20歳のセンターバック。
アグレッシブなマーキングとジャンプ力に定評がある。
そんなジョンが試合中にするコーチングを聞いた時、驚きと嬉しさが沸き起こった。
私はこれまで数ヶ国でサッカーをプレーしてきた。
試合中、仲間からパスを受ける時、アイコンタクトの他にパスを呼び込むコーチングをする。
仲間がボールを持つと、
Hey!
Here!
Yes!
Yes mate!
など、仲間にパスを要求しボールを受ける。
ジョンの場合は、
” I love you! “
と、仲間にコーチングする。
これまで長くサッカーをしてきたが、何処の国でもこの様なコーチングをする人はいなかった。
言葉の選択が斬新であり、今後自分も使ってみたいと思う。
本当の信頼関係、愛がなければパスは出てこない。
開幕まで残り2週間。
この環境に身を置けることに感謝しながら、成果を出していきたい。