サッカー英語ドリルを作るまで
『小学生向け!サッカー英語ドリル初級編!』好評発売中!!
ちょっと宣伝から入りました・・・スイマセン。。。田中です。
今回はこのドリルを作ろうと思ったきっかけをお話しします。
前回の記事で僕の小学生時代は机に10分と座って勉強してられない子供で、その時の想いがきっかけで英語サッカースクールを作った。というお話しは前回のブログで書かせていただきました。
このドリルもまさに全く同じ背景ですが、これにはもう少し背景があります。
僕はこの10年間アンビションアクトというスポーツビジネスの会社で、様々なスポーツビジネスに携わってきました。国内のプロ野球、Jリーグ、その他の競技の協会・連盟・団体・リーグ、スポーツメーカー、スポーツ関連企業、プロアスリート、イベントなどなど。海外もアメリカ、ヨーロッパ、東南アジアのスポーツビジネスに直で触れ合う機会に恵まれました。
僕達のアンビションアクトの事業は、海外のスポーツマーケットでは当たり前のように何十年も前から行なわれていることが、日本では当たり前のように行なわれていない事があまりにも沢山ありすぎるから、まずはそれらを普通に日本のスポーツマーケットで日本流にカスタマイズして行なっていこう!!
という感じのビジネスを10年に渡り、色々やってきました。
そんな中でいつも感じていたのは、日本のスポーツ選手やプロスポーツチーム、リーグと海外のスポーツ選手やプロスポーツチーム、リーグの地域や社会における影響力・影響度の違いです。
海外のチームやリーグは地元や社会に根付いてるし文化になってるし、選手はその中でロールモデルになってる。
ではなんで地元や社会に根付いて文化にまでなってるのか?というと、理由は色々あると思いますが、その中でも、その地域や社会の問題や課題に対して、それらを解決するようなアクションをスポーツチームや選手が率先的に、しかも何十年にも渡って、当たり前のようにやって来たことが一つにあげられるのではないかと僕は考えています。
リーグ、チームや選手はチャリティ活動やボランティア活動や寄付などの社会貢献活動は義務だと思ってるし、その自覚もあるし、率先してやる。
例えば、NBAなんかはその代表的で、リーグで社会貢献プログラム(NBA Cares)を発足し、それができない選手はNBAの選手として見なされません。
とあるNBAのコミュニティリレーションズの責任者の話しを聞いたときはそういうことができない選手はどんなに優秀な選手でも契約しないし、スカウトの人達にも高校や大学時代の先生などにヒアリングして、そういう活動が学生時代からできてない選手は契約してくるな。と言っているそうです。
ちなみにNBA Caresとは、NBA、選手、チームが1億ドルの寄付、100万時間のボランティア、100箇所の遊び場の建設など、様々な活動を行っています。
某メジャーリーガーの選手をマネジメントしてた時、僕がアメリカに行って、その選手に、『日本のプロ野球とアメリカの野球で何が一番違うのか?』と質問した時に、彼が答えてくれたのは、『社会貢献活動に割く時間』と答えてくれたのが印象的でした。
僕らがサポートする選手はそのへんを意識してマネジメントしてきましたし、そういうことを嫌がらず、むしろ率先して、なおかつ自然にできる選手しかいなかったのでひじょうに幸せでした。
話しはそれちゃいましたが、僕がこのNBA Caresの中で最も興味を持ったのが、NBA Caresの活動の一つのRead to Achieveです。
Read to Achieveとは、『NBAとその選手たちは、Read to Achieve(子供が読書を生涯好むように、また大人が子供と定期的に本を読むように働きかける活動)を通して、5千万人以上の子供の暮らしに触れています。Read to Achieveは、パートナー企業のサポートを得て、100箇所以上の読書学習センターと150箇所を超える読書コーナーを設け、若年層により多くの読み物と読む技術を提供することを目指し、北米において75万冊以上の書籍や雑誌を寄付しました。』
ここでまた、僕の幼少期にさかのぼりますが、親から何度何度も本を読みなさい!と言われ続けましたが、本を読むのが嫌いでした。
本も読まない。勉強もしない。ただ、スポーツばっかりやってる。。。
(今はその反動なのか本を読むのは大好きです!!)
勉強と一緒で、本を読め!勉強しろ!と言われてもしないのが子供です。
でもその嫌いな本でも自分の興味がある内容なら絶対読むはずです。
海外にはそういった目線で、スポーツを題材にした子供の学習教材が沢山あります。
こういった本を海外出張に行くたびに見つけて買っていました。
そんな中でもこの本を見て、これだ!!と思いました。
この本がまさに僕らのサッカー英語ドリルの原型です。
僕がこんな事を考えてる時期に同じ事ようなことを考えてて、いち早く算数ドリルを作った人がいました。その人こそ川崎フロンターレが誇る天才?奇才?変人?天野春果氏です。
ちなみにその算数ドリルはこちらです。
彼との出会いの時には映画のようなミラクルな出来事が起きたり、その後もフロンターレとは数年に渡り、一緒に色々なことをやらせてもらいました。
それを語り出すと完全に脱線するので、それはまた別の機会に。(笑)
彼が算数ドリルを作った時は、やべ・・・先越された!!とは思いましたが、でも本来こういうものこそ、全チームが各地でやったり、各選手がやったりすべきだと思うので、その後、僕も彼に、こっちは英語ドリル作るから!!と言って、本が完成した時には真っ先に見本誌を送りました。
フロンターレ算数ドリルもしかり、僕らのサッカー英語ドリルもしかり、やはりお手本は海外にあります。
スポーツは教育の一環も兼ねていると思いますし、プロスポーツ選手やスポーツチームは子供の教育に良くも悪くも影響を及ぼします。
NBA Caresもそうですし、海外はスポーツを通じた子供の教育などは日本の遥か先を走っていると僕は思います。
僕らもそんな海外のスポーツを通じた教育を少しでも見習い、僕らなりにスポーツを通じた子供の英語教育を少しでも変えていいきたいという想いで作ったのがこのドリルです。