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【サッカー英語コラム】[サッカーニュースを読んでみよう~シュバインシュタイガー&シュナイデルランの移籍編~]

コパ・アメリカも女子W杯も終わり、完全にオフシーズンとなりました。
この時期はやはり話題は移籍関連ばかりですね。

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http://www.espnfc.us/story/2521053/man-utd-land-morgan-schneiderlin-from-southampton

“Manchester United have signed Morgan Schneiderlin from Southampton as Louis van Gaal’s midfield overhaul continued.”

マンチェスター・ユナイテッドはサウサンプトンからシュナイデルランを獲得、ファン・ハール(監督)の中盤の大改造が続く。
解説:overhaulですが、車や時計などを分解修理や整備することを「オーバーホール」と言いますよね。それです。

“Schneiderlin, 25, was confirmed as a United player 15 minutes after Germany captain Bastian Schweinsteiger in a double move that has taken United’s summer spending towards the £80 million mark.”

ドイツ代表キャプテンのシュバインシュタイガーの(移籍が発表された)15分後に、シュナイデルラン(25歳)もユナイテッドの選手となることが決まった、この2つの移籍取引でユナイテッドの夏の支出は8000万ポンド近くに達した。
解説:be confirmed as~を直訳すると「~であることが確定した」。
towardですが、「~へ向かって」という意味なので、まだそこに辿り着いてはいません。ですから「8000万ポンド近い」となります。

“United agreed a reported £25m fee for Schneiderlin on Sunday and the France international passed a medical and agreed personal terms on a four-year contract, with the option of a further year.”

ユナイテッドは日曜日、推定2500万ポンドでシュナイデルランの移籍に合意。フランス代表選手はメディカル(チェック)もパスし、4年契約+1年延長のオプション付きで個人条件合意に達した。
解説:a reported 25mは「伝え聞くところによると25m」です。つまり、クラブからは公式に移籍金が公表されていない(undisclosed fee)ので、こういう書き方になります。日本語の「推定」だと若干ニュアンスが違いますが、一番近い意味だと思います。
personal termsはサッカー移籍関連では頻出のワードです。基本的に移籍はまずクラブ間で合意に達した後、代理人を挟んで選手とクラブが細かい条件を詰めて、契約に至るという流れです。
a further yearのfurtherは「その後さらに~」というニュアンスです。活躍次第で1年延長できるオプション(選択肢)が条件に盛り込まれた、ということです。

以前に書いたこちらもどうぞ。
移籍関連の表現を知ろう(1) https://globalathlete.jp/blog/?p=661
移籍関連の表現を知ろう(2) https://globalathlete.jp/blog/?p=666

[プロフィール]
清水憲二。サッカー翻訳者。京都在住。イングランドプレミアリーグ、ドイツブンデスリーガ、イタリアセリエAなどの欧州主要リーグのプレビュー/ハイライト番組他、チャンピオンズリーグやワールドカップ、EUROの関連番組、現男子日本代表やなでしこジャパンの選手をフィーチャーしたサッカー系ドキュメンタリー番組なども手がける。その他にも、サッカーゲームやプレミアリーグサッカーチームのウェブサイトなど、メディアを問わず様々なサッカー関連の翻訳や執筆にこれまで従事。最新の仕事はリオネル・メッシのドキュメンタリー映画「MESSI」の字幕翻訳。

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