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【サッカー英語コラム】[サッカー系「ネタ」を理解できるようになろう~ファビアン・デルフの裏切りU ターン編~]

アストン・ヴィラでキャプテンまで務めていたデルフが残留宣言から一転(確か4日後とか?)、マンチェスター・シティへの移籍を決めました。まさに「手のひら返し」という流れで、「金の亡者!」と叩かれまくっています。選手側にも言い分はあるのでしょうが、これはもうしょうがないですね。

1枚目

上の画像は今年1月にデルフがヴィラと契約更新をした時に、クラブ公式ウェブサイトに載せられた画像です。

翻訳:僕は誠実な人間です、僕の将来を(ヴィラへ)捧げることが、僕がどんなタイプの人間であるかを皆さんに示すことになるでしょう。

クラブを愛しています。
このクラブに居たいと思っています。

ここが僕のクラブです。

解説:commitは「~へ捧げる、~を誓う、~に全力を傾ける」など、「献身」というニュアンスの単語。
hopefullyは「願わくは~、できれば」

そして、下の画像はシティへの移籍が決まった後にネット上に出回ったネタ画像です。上記の画像からたった6ヶ月でこうなってしまうという…w

2枚目 のコピー

翻訳:僕は誠実な人間です、僕の将来を(ヴィラへ)捧げることが、僕がどんなタイプの人間であるかを皆さんに示すことになるでしょう。
(それもクラブを去る時までだ。その時みんな気づくだろう、俺がクソ野郎だとな)

クラブを愛しています。
このクラブに居たいと思っています。
(実はそうでもなかった。エージェントにこう言っておけって言われたんだ、シティがもっと金を出してこなかった場合に備えてね)

ここが僕のクラブです。
(もう違うけどな!とっとと出て行きたくてウズウズしてるぜ)

解説:とたんにスラングやネット系略語が出てきました。ネタ画像なので当然ですが。
c***cuntです。伏せ字にしてあるのでお分かりでしょうが、使ってはいけない言葉です。意味は自分で調べてくださいね。
in caseは「万が一~の場合には、念のため」という意味。
GTFOget the fuck outの略。get outが出て行くで、the fuckでそれを強調しています。日本語でいうところの、「クッソ眠い」の「クッソ」、「めっちゃ遠い」の「めっちゃ」などに当たる感じですが、これもfour letter wordsなので使用はお控えください。

[プロフィール]
清水憲二。サッカー翻訳者。京都在住。イングランドプレミアリーグ、ドイツブンデスリーガ、イタリアセリエAなどの欧州主要リーグのプレビュー/ハイライト番組他、チャンピオンズリーグやワールドカップ、EUROの関連番組、現男子日本代表やなでしこジャパンの選手をフィーチャーしたサッカー系ドキュメンタリー番組なども手がける。その他にも、サッカーゲームやプレミアリーグサッカーチームのウェブサイトなど、メディアを問わず様々なサッカー関連の翻訳や執筆にこれまで従事。最新の仕事はリオネル・メッシのドキュメンタリー映画「MESSI」の字幕翻訳。

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