Global Athlete PROJECT

【サッカー英語コラム】[サッカーニュースを読んでみよう~15-16プレミアリーグ開幕編~]

待ちに待ったイングランドのプレミアリーグが開幕しましたね。早速開幕戦となったマンチェスター・ユナイテッド対トッテナムの試合記事を今回のネタにさせていただきます。

スクリーンショット 2015-08-09 09.37.29

まずは上部分。

“Memphis Depay made a decent if unspectacular debut as Manchester United’s new Number 7,as United beat Tottenham Hotspur without scoring”

メンフィス・デパイが、マンチェスター・ユナイテッドの新背番号7として、華々しいとはいえないが、まずまずのデビュー。ユナイテッドがトッテナムを「得点を決めずに」下す。

解説:decentは訳すのが少し難しい単語です。「及第点の、妥当な、十分な」など、ものすごく良かったわけではないけど、ポシティブな結果だった」というニュアンスです。
unspectacularはun-spectacular、つまりspectacularでは「ない」。
spectacularの意味は「注目に値する、目を見張る」です。こうした形容詞の前にifがつくと「~だったかもしれないが」などといったニュアンスになります。
without scoringの部分ですが、試合を見ていた人は分かるでしょうが、トッテナムのオウンゴールの1点でユナイテッドは勝利しました。つまり「(自力では)点を取らずに(取れずに)」という意味です。こうした「あれ?どういうこと?」と思わせるような書き方をするのが、ウェブの記事タイトルにはありがちです。あれ?と思わせて、クリックさせて記事を読ませようとしてるんです。

次は記事本文から
http://www.101greatgoals.com/blog/manchester-united-squeeze-past-spurs-memphis-makes-promising-but-short-debut-tweets/

“Manchester United got off to a winning start in the Premier League today, but they didn’t do a whole lot to earn the three points, with the only goal of the game coming via a freak OG by Kyle Walker early in the first half.”

ユナイテッドが今日のプレミアリーグ(の試合)で白星スタート。しかし、勝ち点3獲得にふさわしい内容とは言えず、前半の早い時間にあったカイル・ウォーカーの奇妙なオウンゴールが唯一生まれたゴールという試合だった。

解説:do a whole lotは直訳で「全部のことをやる」。つまりは「(求められた)すべてをする、行う」というニュアンスです。これまた試合を見ていた人は分かると思いますが、正直言って内容に乏しい試合でした…
viaは「~経由で、~による」。
OGOwn Goalの略です。

[プロフィール]
清水憲二。サッカー翻訳者。京都在住。イングランドプレミアリーグ、ドイツブンデスリーガ、イタリアセリエAなどの欧州主要リーグのプレビュー/ハイライト番組他、チャンピオンズリーグやワールドカップ、EUROの関連番組、現男子日本代表やなでしこジャパンの選手をフィーチャーしたサッカー系ドキュメンタリー番組なども手がける。その他にも、サッカーゲームやプレミアリーグサッカーチームのウェブサイトなど、メディアを問わず様々なサッカー関連の翻訳や執筆にこれまで従事。最新の仕事はリオネル・メッシのドキュメンタリー映画「MESSI」の字幕翻訳。

Twitter: https://twitter.com/transcreative @transcreative
翻訳や執筆の依頼、質問、リクエストなど、お気軽にどうぞ。
今日のサッカー英語: https://twitter.com/footballe_bot @ footballe_bot