【コラム】[自由研究・世界の小学生、夏休みはどうなっている?]
こんにちは。GAコラムライターの星野です。
夏休みもいよいよ後半に突入!
プールに海にキャンプに…と子供の思い出づくりにヘトヘトのお母さんも、クタクタのお父さんも、あと少しです。
あと少し…と言えば、宿題の完成度が気になるところ。
夏休みの宿題に関して先日、おもしろい調査結果が発表されていました。
一般社団法人日本能率協会が、小学生の子どもをもつ親1000人を対象に行った調査によると、
「夏休みの宿題・自由研究を手伝っている」と回答したお父さん・お母さんが、なんと62.6%という結果に!
そして、夏休みの宿題で「一番頑張ってほしいもの」と「一番苦労するもの」はどちらも断トツ「自由研究」でした。
同協会はそんな親子を救済するため、「夏休み2015宿題・自由研究大作戦」というイベントを開催。同様のイベントを地域の自治体や商業施設でもたくさん見かけますし、本屋さんにも自由研究のヒント集的な本が並びます。
ここまでくると、もうお父さんとお母さんの自由研究なのではないか…という気もしますが、9月1日にガタガタ震えながら学校に行く子どもを救うために頑張るお父さんお母さんの姿が目に浮かびます。
ところでこの問題、世界共通で起こっているのでしょうか?
それとも日本だけ…?
世界の小学生の夏休みについて、少し調べてみました。
日本と同じように、夏休みの宿題は親も巻き込んでの大仕事…という風景が見られるのは、お隣韓国です。夏休みも7月中旬〜8月中旬と日本より短めで、宿題が大量に出るようです。
同じく中国でも、夏休みの期間は日本より少し長く約2カ月ですが、宿題の量は相当なもの。これに関しては、“丸写ししても一週間では終わらない”というウソとも本当ともつかない冗談が飛び交うほど。
しかし、日本や韓国、中国のような国は世界中でも決して多い方ではありません。
例えば、フランスやドイツ、イギリス、さらにノルウェーやフィンランドなどのヨーロッパ諸国や、カナダ、アメリカの小学生の夏休みというのは2、3カ月と非常に長く、宿題もなし、またはほとんどなし、ということが多いようです。これら国は日本と異なり8〜9月に入学式・始業式が行われるため、この間は進級に向けたお休みになります。
しかし、子どもにとってはパラダイス、親にとっては悩ましい、というのはこれらの国でも共通のよう。
例えば共働きが多いアメリカでは、子どもたちの保護・監督を含め、充実した夏休みを過ごせるよう“サマーキャンプ”というものを利用するのが一般的。デイ・キャンプといって通いで参加するものから、数日〜1カ月泊りで行うものまで期間も様々で、内容もキャンプやスポーツといったものから、工作や勉強など色々とあるようです。
ところでこのサマーキャンプ、最近日本でも人気が出てきているのをご存知ですか?
次回は、このサマーキャンプについてご紹介したいと思います。
参考リンク
一般社団法人日本能率協会/小学生のお父さん・お母さん 1,000 人に聞きました!「夏休みの宿題、実は手伝っている」6 割超!
http://www.jma.or.jp/news_cms/upload/release/release20150625_f00332.pdf
[プロフィール]
星野みゆき。人生の90%を埼玉で過ごす。日本語が好きで、高校生の頃から日本語を使って仕事がしたいと思うようになり、初めて就いた職はコピーライター。27歳の時思い立って英語の勉強を始め、1年後英語が話せないままイギリスに留学。奇跡的に1年で学校を卒業し帰国するも、相変わらず英語は話せないまま。無謀にも外資系企業に就職。この頃GAPと出会い、その趣旨にいたく共感する。ある日上司が外国人になりヒーヒーしているうちに子どもが生まれ、気付けばフリーのライターに。GAに刺激され、再び英語を勉強中。ハマっていることはゴルフ観戦。PGAツアーが始まる10月から翌年の9月まで週末はほぼ寝不足。