Global Athlete PROJECT

【サッカー英語コラム】[サッカーニュースを読んでみよう~激闘EURO予選編~]

代表ウィーク、日本代表はアフガニスタンに見事快勝しましたね。ほっと一安心です。当然欧州も、こちらはEUROの予選で熱い戦いが繰り広げられました。

http://www.espnfc.com/european-championship-qualifying/story/2601939/england-spain-win-austria-qualify-as-sweden-suffer

スクリーンショット 2015-09-09 15.27.20 のコピー

England cemented their place at the top of Group E with a 2-0 win over Switzerland that saw Wayne Rooney break the England goal-scoring record.

イングランドがスイスに2-0の勝利でグループEの首位確定、ルーニーがイングランド(代表)の得点記録を達成した。

解説:cementは「しっかり固める、固くする」、セメントですからね。
cemented their place at the top of Group Eの直訳は「グループEのトップという彼らの場所をしっかり固める」。2位スイスに勝ち点9差をつけています。珍しく(?)絶好調です。
後半のsaw (see)~ですが、~以下の光景がその試合で「見られた」。
ルーニーがイングランド代表のgoal-scoring record(歴代最多得点記録)を更新しました。

Robert Beric struck to give Slovenia renewed hope of automatic qualification for Euro 2016 with a hard-fought 1-0 win over Estonia

ベリッチが決めたスロヴェニアはエストニアを激闘の末に1-0で制し、EURO2016本戦ストレートインへ再度望みをつないだ。

解説:give Slovenia renewed hope「スロヴェニアに新たな希望を与える」ですが、スロヴェニアは前節で2位争いのライバル、スイスに敗れています。しかしその直後の試合に勝って「また望みをつないだ」、そういう背景があります。
automatic qualificationは直訳で「自動予選突破」、つまり2位以内に入って、プレイオフを戦わずに本戦へ、ということです。
hard-foughtは「苦しんだ末に、激戦を経て、激しい戦いを通して」など、いろいろに訳せます。

Defending European champions Spain put themselves on the brink of qualification with a 1-0 win over Macedonia thanks to a cross-shot from Juan Mata.

前大会を制した欧州チャンピオン、スペインはマケドニアに1-0の勝利で予選突破目前となった。決勝点はマタのクロス性のシュートだった。

解説:defendingは日本語でもディフェンディング・チャンピオンと言ったりしますね。
on the blink ofは以前 https://globalathlete.jp/blog/?p=666 でも出てきましたが、「~寸前」。
つまり、on the blink of qualificationで「予選突破が目の前」。
thanks toのところですが、もちろん意味は「~のおかげで」、ここを「決勝点は」と意訳しています。
cross-shotは「クロス気味のシュート」。打った本人はシュートのつもりではなかった?クロス性のボールが決勝点になったようです。

[プロフィール]
清水憲二。サッカー翻訳者。京都在住。イングランドプレミアリーグ、ドイツブンデスリーガ、イタリアセリエAなどの欧州主要リーグのプレビュー/ハイライト番組他、チャンピオンズリーグやワールドカップ、EUROの関連番組、現男子日本代表やなでしこジャパンの選手をフィーチャーしたサッカー系ドキュメンタリー番組なども手がける。その他にも、サッカーゲームやプレミアリーグサッカーチームのウェブサイトなど、メディアを問わず様々なサッカー関連の翻訳や執筆にこれまで従事。最新の仕事はリオネル・メッシのドキュメンタリー映画「MESSI」の字幕翻訳。

Twitter: https://twitter.com/transcreative @transcreative
翻訳や執筆の依頼、質問、リクエストなど、お気軽にどうぞ。
今日のサッカー英語: https://twitter.com/footballe_bot @ footballe_bot