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【サッカー英語コラム】[サッカーニュースを読んでみよう~ハリルホジッチ快勝編~]

ハリルホジッチ日本代表新監督が2試合を戦い終えましたが、親善試合とはいえカンペキ、まさにToo good to be true(真実というには良すぎる、出来すぎ!)な内容でしたね。

参考記事
http://www.espnfc.com/international-friendly/story/2373932/netherlands-shut-out-spain-while-england-and-italy-draw-in-friendlies

上記記事はInternational week(インターナショナルウィーク、代表戦を集中して行う週のこと)の総括的な英語記事です。その中から日本代表に関する部分をピックして今回のネタにします。

“Japan scored four goals in the second half Tuesday to beat Uzbekistan 5-1 and win their second straight friendly under new coach Vahid Halilhodzic.”

“火曜日、日本(代表)が後半に4ゴール。ウズベキスタンを5-1で下し、ハリルホジッチ新監督のもとで、親善試合2連勝とした。”

“Toshihiro Aoyama put the hosts ahead with a stunning shot from 30 metres in the seventh minute.”

“青山が7分、驚きの30メートル弾でホームチームに先制をもたらす。”

解説:以前にstunnerをご紹介したと思いますが、stunningは形容詞です。「驚きの、びっくりの」。あのシュートはGolazo(ゴラッソ、元々はスペイン語)でしたね。

解説:host日本語でカタカナでホストだと水商売の方々を指しますが、要はこれ「もてなす側、主催者」って意味です。おもてなしする仕事ですからね、ホストは。ここではホームチームと意訳しています。put ~ ahead は「~を前に置く、~が前に出る」が直訳です。スコア的な意味で前に出る、つまり先制するとなります。

“In the second half, Shinji Okazaki doubled the advantage with a header 10 minutes after the break. Gaku Shibasaki then made it 3-0 for Japan in the 79th minute before Islom Tuhtahujaev pulled one back for the visitors three minutes later. Takashi Usami and Kenga Kawamata added late goals to complete the rout.”

“後半、ハーフタイム明けて10分、岡崎のヘッドでリードを2点に広げる。79分に柴崎が3-0とした後、Tuhtahujaevのゴールでアウェイチームが1点を返す。(しかし)宇佐美と川又が終盤にゴールを決め、日本が大勝を挙げた。”

double the advantageはサッカー記事では良く出てきます。「アドバンテージ(リード)を2倍にする」という意味ですが、日本語ではこういう言い方しませんから、「リードを広げる」となります。
made it 3-0 for Japanの部分は、「日本のためにそれ(スコア)を3-0にした」が直訳。柴崎がそうした、ってことですね。
pull ~ backは「~を引き戻す」。ここでは1点を引き戻したわけですから「取り返す」です。
complete the routですが、routが「圧勝」または「敗走(させること)」。「圧勝を完成させた」ですから、大勝を挙げたとか、ゴールラッシュで終わらせた、などとするのが適当です。

上記参考記事、日本以外の部分もぜひ読んでみてください。

[プロフィール]
清水憲二。サッカー翻訳者。京都在住。イングランドプレミアリーグ、ドイツブンデスリーガ、イタリアセリエAなどの欧州主要リーグのプレビュー/ハイライト番組他、チャンピオンズリーグやワールドカップ、EUROの関連番組、現男子日本代表やなでしこジャパンの選手をフィーチャーしたサッカー系ドキュメンタリー番組なども手がける。その他にも、サッカーゲームやプレミアリーグサッカーチームのウェブサイトなど、メディアを問わず様々なサッカー関連の翻訳や執筆にこれまで従事。最新の仕事はリオネル・メッシのドキュメンタリー映画「MESSI」の字幕翻訳。

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