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【サッカー英語コラム】移籍関連の表現を知ろう(4) ドゥンビアのInitial Loan Dealって何だ?

現地1日に冬の移籍期間が終了しました。
一番のニュースはペップ・グアルディオラがシティの監督に「来シーズン」から就任という話題で、冬のマーケットは比較的地味でした。が、プレミアの中堅~下位クラブがまずまずお金を使っていました。現在のプレミアの経済的潤いがかいま見れますね。

 

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http://www.101greatgoals.com/blog/transfers/newcastle-set-to-sign-seydou-doumbia-from-roma-on-initial-loan-deal-di-marzio/

 

Newcastle set to sign Seydou Doumbia from Roma on initial loan deal

 

さて、この記事はJの柏や徳島でも活躍したドゥンビアがローマからニューカッスルへ移籍決定「前」の記事です。ここで注目はinitial loan deal.
initialは「最初の、冒頭の、頭文字の」という意味の(ここでは)形容詞です。
loan dealは「ローン契約」日本語でいう「レンタル移籍」です。では「最初のレンタル移籍」とはどういう意味でしょうか?

これは実は、私もパッとタイトルを見ただけでは、「多分ああいう意味かな」と思いましたが、確信は持てませんでした。そこで本文を読みました。

 

Doumbia was loaned back to CSKA Moscow for the first half of the 2015/2016 season and Newcastle will have an option to buy the Ivory Coast hitman at the end of this season.

15/16シーズンの前半はCSKAにローンで戻っていたドゥンビアだが、ニューカッスルが今シーズン終了まで、その後の買い取りオプション付きでこのコートジボワール代表ストライカーを獲得することになる。

 

option to buyは日本語サッカーニュースサイトなどで「買い取りオプション」などと訳されています。よくあるパターンですね。半年ローンで試して、活躍したらその後正式に契約する(移籍金をフルに支払う)というオプション(選択権)です。ここから、initial loan dealは「初めはローンで、その後完全移籍に移行もできる契約」という意味と読み取ることができます。

英語にはよくこういう「ハショッた」表現があります。
例えば分かりやすい例だと my supermarket

どういう意味だと思いますか?「私の所有するスーパーマーケット」?もちろんそういう意味にもなりえますが、文脈によっては、「私がよく行くスーパー」という意味になります。意味として捉えるのは比較的簡単ですが、翻訳する(日本語に落としこむ)となるとけっこう工夫が必要です。

loan back ですが、これだけでドゥンビアのローマの前の所属がCSKAだと分かります。ローマに移籍して、その後(ローマでいまひとつで)CSKAにloan backされていた、ということです。

 

[プロフィール]
清水憲二。サッカー/ゲーム/アプリ翻訳者。京都時々東京。イングランドプレミアリーグ、ドイツブンデスリーガ、イタリアセリエAなどの欧州主要リーグのプレビュー/ハイライト番組他、チャンピオンズリーグやワールドカップ、EUROの関連番組、現男子日本代表やなでしこジャパンの選手をフィーチャーしたサッカー系ドキュメンタリー番組なども手がける。その他にも、サッカーゲームやプレミアリーグサッカーチームのウェブサイトなど、メディアを問わず様々なサッカー関連の翻訳や執筆に従事。リオネル・メッシのドキュメンタリー映画「MESSI」の字幕翻訳を担当。
Twitter: https://twitter.com/transcreative @transcreative
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