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【サッカー英語コラム】サッカーニュースを読んでみよう~プレミア首位決戦アーセナル対レスター~

プレミアリーグネタばかりですいません。セリエもユーベとナポリの首位争いが熱いですが、やはり今シーズン一番熱いタイトル争いはプレミアリーグです。現地2/14に行われたアーセナル対レスターを教材にします。

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http://www.101greatgoals.com/blog/social/the-title-challenge-is-on-arsenal-fight-back-to-beat-leicester-2-1-best-tweets/

 

The title challenge is on: Arsenal fight back to beat Leicester 2-1, Danny Welbeck the hero

タイトルへの望み繋ぐ: アーセナルが2-1の逆転でレスターを下す、ヒーローはダニー・ウェルベック

 

解説: onというのは多用な形容詞です。ここでは「スイッチが入る、上向き」というようなニュアンスと考えてください。例えば2-0となった試合で1点を返して2-1とすれば、とたんにゲームは分からなくなりますよね。そんな時に実況が「Game on!」と言ったりします。
fight backは意味的には「やり返す」です。これだけでアーセナルが「先制された」ことが推測できます。

 

At half-time, Arsenal looked dead and buried in the Premier League title race after Jamie Vardy had fired Leicester ahead on the stroke of half-time.

ハーフタイム、アーセナルのタイトル争いは終わったかのように思えた。ハーフタイム直前に、ヴァーディーの一発でレスターがリードを奪ったからだ。

 

解説: dead and buriedは直訳だと「死んで埋まった」。つまり「もう終わった」みたいなニュアンス。「プレミアリーグのタイトル争いの中で死して埋葬された」って感じです。
on the stroke of~ですが辞書によっては「~きっかり、ちょうど~に」と説明されていますが、strokeというのは「一筆、一撃」といった意味なので、onと組み合わさって「まさに~になろうとしている時」といったニュアンスが正しいと思います。

 

At the death, Danny Welbeck marked his comeback from 10 months on the sidelines with a dramatic late winner. Insane!

試合終了の直前も直前、ウェルベックが10ヶ月ぶりの復帰試合で劇的な決勝弾をマーク(記録)した。ヤバい!

 

解説:at the deathはとても直接的な表現ですね、「死の間際」。
mark [his comeback from 10 months on the sidelines] with {a dramatic late winner}
[10ヶ月ぶりの復帰試合] を {劇的な決勝弾} で 飾った。
markには「記録する」とともに「記念する」「特徴づける」といったニュアンスがあります。
mark A with B「AをBで飾る」ですね。
sidelineはもちろんサッカーフィールドの横の境界線のことですが、この外にいるということで「怪我での離脱(期間)」を意味します。

 

 

[プロフィール]
清水憲二。サッカー/ゲーム/アプリ翻訳者。京都時々東京。イングランドプレミアリーグ、ドイツブンデスリーガ、イタリアセリエAなどの欧州主要リーグのプレビュー/ハイライト番組他、チャンピオンズリーグやワールドカップ、EUROの関連番組、現男子日本代表やなでしこジャパンの選手をフィーチャーしたサッカー系ドキュメンタリー番組なども手がける。その他にも、サッカーゲームやプレミアリーグサッカーチームのウェブサイトなど、メディアを問わず様々なサッカー関連の翻訳や執筆に従事。リオネル・メッシのドキュメンタリー映画「MESSI」の字幕翻訳を担当。
Twitter: https://twitter.com/transcreative @transcreative
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