【サッカー英語コラム】サッカーニュースを読んでみよう ～ジダンがマドリーの監督に就任編～
今年もサッカー英語コラムをよろしくお願いします。
欧州サッカー年明け一番のビッグニュースは、やはりわずか7ヶ月でベニテスが解任され、ジダンがマドリー監督に就任したことでしょう。
これは1月4日の記事ですが、関連記事が山のようにネットに上がっています。注目度の高さがうかがい知れます。
まずは見出しから。これは訳さなくてもいいですね。
Real Madrid sack Rafa Benitez, name Zinedine Zidane as coach
ちなみに、sackとnameが動詞です。
では本文へ。
Real Madrid sacked manager Rafa Benitez after seven months in charge and replaced him with France legend Zinedine Zidane on Monday.
レアル・マドリーは月曜日、ラファ・ベニテス監督を就任から7ヶ月で解任し、フランス（代表）のレジェンド、ジダンを新監督に指名した。
解説：sack「首にする、解任する」はサッカー英語では頻出単語ですので覚えましょう。
seven months in chargeは「（チームを）率いて7ヶ月」。man(person) in chargeで「責任者、担当者」という意味になります。chargeは多種多様な意味を内包する単語なので、ぜひ一度辞書を見てみてください。
replace A with B 訳文は「ジダンを新監督に指名」とかなりの意訳ですが、本来の意味としては「AをBと入れ替える、すげ替える」です。
Zidane, who was Ancelotti’s assistant in 2014 when Madrid won the Champions League, has been coaching Madrid’s Castilla reserve team in the third division.
The former World Cup winner spoke briefly during Monday’s news conference, promising to “give it all his heart to make the team successful.”
マドリーがチャンピオンズリーグを制した2014年にはアンチェロッティ監督のアシスタントだったジダンは、（スペイン）3部所属のカスティーリャ（マドリードのリザーブチーム）の監督を（今回の就任直前まで）していた。
ワールドカップを制した男は月曜の記者会見で、「チームを成功させるために全力を尽くす」ことを約束すると、短く語った。
解説：has been coachingの部分ですが、現在完了進行形というやつです。「今の今までcoachをしていた」というニュアンスです。進行形にすることで、ただの現在完了よりももっと「直前までそれをしていた」感を出すことができます。
The former World Cup winnerは、Theがついていることで、これが「ジダン」のことを指していることが容易に分かります。
give it all his heartが「全力を尽くす、全勢力を捧げる」。it が to 以下のmake the team successfulを指しています。
［プロフィール］清水憲二。サッカー/ゲーム/アプリ翻訳者。京都時々東京。イングランドプレミアリーグ、ドイツブンデスリーガ、イタリアセリエAなどの欧州主要リーグのプレビュー/ハイライト番組他、チャンピオンズリーグやワールドカップ、EUROの関連番組、現男子日本代表やなでしこジャパンの選手をフィーチャーしたサッカー系ドキュメンタリー番組なども手がける。その他にも、サッカーゲームやプレミアリーグサッカーチームのウェブサイトなど、メディアを問わず様々なサッカー関連の翻訳や執筆に従事。リオネル・メッシのドキュメンタリー映画「MESSI」の字幕翻訳を担当。
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