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【サッカー英語コラム】サッカー系「ネタ」を理解できるようになろう~マンチェスター・ユナイテッドの「夢の劇場」で心地よい眠りを~

最近プレミアリーグ関連でよく見るようになったMeme(ネタ画像)がこちらなのですが、これが何を意味するかすぐに分かりますか?

TheaterOfDreams のコピー

参考元: https://twitter.com/9trollfootball

この画像に付けられているコメントは

Old Trafford – Theater Of Dreams….. Literally!!!

オールド・トラッフォード – 「夢の劇場」… 文字通り!

解説:Old Traffordは マンチェスター・ユナイテッドのホームスタジアムの正式名称。
そして(The) Theater Of Dreamsがニックネームです。
ユナイテッドのレジェンド、ボビー・チャールトンがそう呼び出したことがルーツらしいです(Wiki情報)。そしてliterallyは「まさに」とか「そっくりそのまま」といった意味です。

さあ、これでこの画像が何を揶揄(やゆ)しているか分かったでしょうか?
では次のヒントです。けっこう辛辣です。

 

Bill のコピー

This is Bill.

これはビル君です。

Bill has Sleeping Disorder. But Bill doesn’t take harmful Sleeping Pills.

ビルは睡眠障害です。でもビルは危険な睡眠薬なんて飲みません。

 

He Rather Watches Man United Matches.

そんなもの飲むぐらいなら、彼はユナイテッドの試合を見ます。

 

Bill is smart. Be Like Bill

ビル君は賢いね。(みんなも)ビルみたいになろうね。

 

解説:sleeping disorder が「睡眠障害」。disorderが「障害、疾患、不調」といった意味です。developmental disorder「発達障害」、genetic disorder「遺伝子疾患」など、病気を表すのによく使われます。
harmful「危険な、害のある」
ratherがちょっと難しい単語です。「どちらかといえば、(~よりは)むしろ」。本文では「睡眠薬を飲むぐらいなら、試合を見る方をむしろ選ぶよ」といった意味です。他に例えば、I would rather not sayなら「(言うか言わないかなら)、言わないでおこう」となります。

この2つのネタ、要は最近全然点が取れなくて、ボールポゼッションばかりで攻撃しない、「0-0」「1-0」ばっかりのファンハール・ユナイテッドを小馬鹿にしているのです。Twitterなどに似たようなネタがたくさんあるので、いろいろ探してみてください。

実はこの「ビル君」も最近ちょこちょこ目にするネタ画像です。他に探したら、こんなのがありました。

Bill2 のコピー

難しそうなとこだけピックアップ。

He just thinks he’s lucky to see them play in his era.

自分が生きている時代に、彼ら(メッシとロナウド)がプレイするのを見られてラッキーだと思うだけだ。

このビル君は本当に賢いですね

 

[プロフィール]清水憲二。サッカー/ゲーム/アプリ翻訳者。京都時々東京。イングランドプレミアリーグ、ドイツブンデスリーガ、イタリアセリエAなどの欧州主要リーグのプレビュー/ハイライト番組他、チャンピオンズリーグやワールドカップ、EUROの関連番組、現男子日本代表やなでしこジャパンの選手をフィーチャーしたサッカー系ドキュメンタリー番組なども手がける。その他にも、サッカーゲームやプレミアリーグサッカーチームのウェブサイトなど、メディアを問わず様々なサッカー関連の翻訳や執筆に従事。リオネル・メッシのドキュメンタリー映画「MESSI」の字幕翻訳を担当。
Twitter: https://twitter.com/transcreative @transcreative
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