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【サッカー英語コラム】[サッカーニュースのSubject(記事タイトル)をいろいろ見てみよう(1)]


今回取り上げるのは、試合結果を伝えるサッカーニュースのタイトルです。
ちょうど世界各国で代表戦、ヨーロッパではEURO(欧州選手権)の予選が行われていましたね。
そこからピックアップしてみましょう。

こちらは私がよく見ているサッカーニュースサイトの1つ、ESPN FCです。
http://www.espnfc.com/
ESPNはアメリカの衛星放送の会社ですが、ここ数年かなりサッカーに力を入れており、サッカー関連の情報サイトであるこちらもかなり充実した内容となっています。

では、今回の例文です。
【参考リンク:http://tinyurl.com/jwvm8jn

スクリーンショット 2014-11-17 12.45.23 のコピー
Netherlands 6-0 Latvia
Netherlands crush Latvia to get Euro 2016 qualifying bid back on track.

オランダがラトビアに大勝、Euro2016予選突破に向け巻き返す。

crushが「潰す、粉砕する」という意味なので、転じて「圧勝する」という意味になります。
大体、3点差以上だと、この表現が使われます。日本語でも「ユヴェントスがパレルモを粉砕/叩き潰す」とか言いますよね。

その他、快勝ニュアンスの表現をいくつか。

Real Madrid cruise at Liverpool.

マドリーがリヴァプールに快勝。

cruiseは「船旅をする/ゆったり進む」という意味なので、転じて「余裕で試合を進める→快勝」という意味になります。

Milan ease past Lyon.

ミランがリヨンを楽々と下す。

easeeasyの動詞型です。
pastは「過ぎる/通り越していく」といった意味なので、ease pastで「楽々と見送る/やすやすと通り過ぎて行く」という意味になります。相手の前を楽々と通り過ぎて行く→快勝、ですね。

例文の後半は、少しややこしいです。

to get Euro 2016 qualifying bid back on track.

bidが「入札/入札の順番」という意味で、転じてその入札を得るための「努力/頑張り」といった意味にもなります。
get ~ back on trackが「本題に戻る/再び軌道にのる」といった意味です。trackが「道筋/軌道」という意味の名詞です。

つまり、わざと直訳気味に訳すと「Euro 2016予選突破に向けての努力(戦い)で、(オランダが)再び軌道に乗った」となります。
つまり「Euro2016予選突破に向け巻き返す」ということです。

これは背景の理解が必要です。この試合の前、オランダは予選グループ3戦して1勝2敗の勝ち点3、首位チェコとの勝ち点差は6と、予選突破に黄色信号が灯っていました。しかし今回の大勝で勝ち点を6へと伸ばし、予選突破への可能性を残しました。そこでこういう記事タイトルになったのです。お分かりいただけたでしょうか?

それではまた次回。

[プロフィール]
清水憲二。サッカー翻訳者。京都在住。イングランドプレミアリーグ、ドイツブンデスリーガ、イタリアセリエAなどの欧州主要リーグのプレビュー/ハイライト番組他、チャンピオンズリーグやワールドカップ、EUROの関連番組、現男子日本代表やなでしこジャパンの選手をフィーチャーしたサッカー系ドキュメンタリー番組なども手がける。その他にも、サッカーゲームやプレミアリーグサッカーチームのウェブサイトなど、メディアを問わず様々なサッカー翻訳に従事。最新の仕事はリオネル・メッシのドキュメンタリー映画「MESSI」の字幕翻訳。11/8に横浜にてラテンビート映画祭内で限定公開。詳細はこちらまで http://lbff.jp/

Twitter: https://twitter.com/transcreative @transcreative
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gap staff • 2014-11-19


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