【サッカー英語コラム】[怪我周りの表現を知ろう(1)]
今回のテーマは「怪我」です。
サッカー選手に負傷欠場はつきもの。
大物選手が怪我したとなると、各紙各サッカーサイトがこぞって取り上げます。
あまり読んでいて気分のいい内容ではないですが(選手かわいそうですからね…)、サッカー系の記事を英語で読むには、怪我を表す英単語を覚えるのは不可欠です。
好きなチームの怪我人状況を英語ソースから直接取れるようになると楽しい?ですよ。
ではいろいろ見てみましょう。
Sergio Aguero is set to miss two to four weeks of action with a knee ligament injury.
アグエロ、膝靭帯の負傷で2-4週間は欠場の見込み。
解説:set to~は「~することになっている」という句動詞です。
「見込み」などと訳すのが良いでしょう。
miss two to four weeks of actionは直訳気味に訳すと、「行動(練習や試合出場など)に2~4週間参加できない」という意味。
missは「(機会などを」逃す)という意味なので、転じて「欠席する」などといった意味になります。
ligamentは「靭帯」、injuryは「怪我、負傷」、サッカー英語ではともに必須の単語なので覚えましょう。
Liverpool’s Mario Baloterri (is) ruled out for 1-2 weeks a with hamstring injury.
リヴァプールのバロテッリ、ハムストリングの怪我で1-2週間アウト。
解説:rule out~は「~から除外する」という意味。
isに()がついているのは、記事のタイトルなどだと、よく省略されるからです。
isがなくても受身形で解釈しないといけない英文タイトルは意外に多いですよ。
The striker out for season with ruptured knee ligaments.
膝靭帯断裂で、そのストライカーはシーズン絶望。
解説:out を動詞「的」に使っている例文。
文法的にちょっとおかしいような気もしますが良いんです、意味通じますし。
ruptureは「破裂する、断裂する」を意味する単語(イタタ)。
靭帯断裂すると、長いんですよね、復帰までが…
He’ll likely have surgery on a groin injury that has nagged him for several weeks.
彼は数週間に渡って悩まされている鼠径部の怪我の手術を受ける見込み。
解説:likelyは「~しそうな、ありそうな」という意味。
これも「見込み」とさっくり訳してしまっていいでしょう。
surgery on a groin injury のonは単純に「~の」としてしまいます。
surgery on a dislocated shoulder で「脱臼した肩の手術」です。
groinというのは足の付け根、股関節の部分のことで、サッカー選手はここの怪我がとても多いんです。
これまた一般的にはマニアックな単語ですが、サッカーでは必須単語です。
nagは「~を悩ませる、苦しめる」といった意味です。
今回はこんなところで。それでは良いお年を!
[プロフィール]
清水憲二。サッカー翻訳者。京都在住。イングランドプレミアリーグ、ドイツブンデスリーガ、イタリアセリエAなどの欧州主要リーグのプレビュー/ハイライト番組他、チャンピオンズリーグやワールドカップ、EUROの関連番組、現男子日本代表やなでしこジャパンの選手をフィーチャーしたサッカー系ドキュメンタリー番組なども手がける。その他にも、サッカーゲームやプレミアリーグサッカーチームのウェブサイトなど、メディアを問わず様々なサッカー関連の翻訳や執筆にこれまで従事。最新の仕事はリオネル・メッシのドキュメンタリー映画「MESSI」の字幕翻訳。
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