【コラム】[子どもたちに人気の職業に、語学力は必要か?]
みなさん、こんにちは。GAコラムライターの星野です。
1月もあっという間に後半に突入。
少し遅くなりましたが、みなさんはどんなお正月を過ごされたでしょうか。
先日、資料として図書館から借りた本に『新 13歳からのハローワーク』という本がありました。
作家の村上龍さんが書かれたベストセラー『13歳からのハローワーク』の改訂版でご存知の方も多いでしょう。
子どもたちに向けて、好きなことや得意なことから将来の職業の可能性を教えてくれる本で、500以上の職種が紹介されています。
へぇ〜、こんな職業があるんだなぁと、お休みにパラパラとめくって楽しみました。
さてその中に、“「外国語」が好き・興味がある”というパートがありました。
職業としては通訳や翻訳をはじめ、取材コーディネーターや言語学者など20ほどの職種が色々と紹介されていました。
もちろんここでは“語学のプロ”が紹介されているわけですが、ではほかの職業における語学力はどうなのでしょうか。
今月5日に人材サービスのアデコグループが、アジア全8カ国の子どもたちを対象に行った、
『将来就きたい仕事』に関するアンケート調査を発表していました。
これによると、日本の子どもたちに人気の職種は以下の通り。
男子
1位:サッカー選手 12.0%
2位:医者 8.0%
3位:野球選手 7.6%
4位:先生 7.2%
5位:学者/研究者 5.6%
女子
1位:パティシエ 16.8%
2位:先生 8.0%
3位:医者 6.8%
4位:野球選手 4.6%
5位:漫画家 4.2%
男の子で「サッカー選手」「野球選手」が堂々の1位と3位にランクインしたほか、女の子でも4位に「野球選手」、そして「サッカー選手」も9位にランクイン。
スポーツ選手の人気ぶりが窺えます。
例えばこのスポーツ選手。スポーツでプロになるからには、上を目指し続けなければなりません。
その中には必ず、世界で闘うことが入ってくるでしょう。
語学は必要です。
これはGlobalAthleteProjectの選手の声を読んでいただくのが一番よいでしょう。
世界で活躍する選手たちの実感のこもった声を聞くことができますよ。
GlobalAthleteProject アスリートの声
https://globalathlete.jp/voice
https://globalathlete.jp/supportathlete
では女子1位の「パティシエ」はどうでしょうか。
パティシエとして有名な方を紹介しているサイトをのぞいてみました。
日本で“パティシエ”という職業をメジャーにした第一人者の方達はフランスをはじめとするヨーロッパで修業時代を過ごされていることが多いようです。
最近では日本で修行を積まれた有名パティシエの方も多くいますが、そのような人たちを有名にしているのが、世界的なコンテストでの受賞履歴。
近年日本のパティシエが有名な大会で活躍することが多く、世界でも注目を集めています。
例えばそうした場で、自分で作ったものを自分の口で説明できるのは大きなアドバンテージになると思いませんか。
これはパティシエに限ったことではないですが、自分で何かを作る人、何かを表現する人は、言葉が話せればそれだけ多くの人に届けることができるはずです。
続いては、男女ともに人気の「医師」。
かつてのようにドイツ語でカルテを書く医師は少なくなったようですが、今でも医師になるためには、また医師として最前線で活躍し続けるためには、最新の医学情報を英語で読めること、時には書けることが求められます。英語は医師として必須のスキルと言えるでしょう。
では、こちらも男女ともに人気の「先生」はどうでしょうか。
英語の先生になるのであればもちろん語学力が必要です。
特に最近では小学校でも英語の授業がはじまり、実力のある教師の不足が問題になっています。
また英語以外の教師を目指すにしても、私立の学校では語学力がアドバンテージになることが多いようです。
だいぶ現実的な話ですが、やはり語学ができれば選択肢が広がるというお話です。
それから日本語を教える“先生”もいますよね。
もちろん、英語が話せればより有利です。
いかがでしょうか。
こうして考えると、今の時代語学力が必要でないと言える職業を見つける方が難しいかもしれません。
どんな職業を目指すにせよ、大きな夢に語学は必須。
今年も子どもたちが楽しく語学に触れられるきっかけになるような情報を、少しでもお届けできればと思います!
ちなみにアジア太平洋地域8つの国・地域の子供の「将来就きたい仕事」ランキング
参考リンク
アデコグループ/調査リリース
http://www.adecco.co.jp/about/pressroom/investigation/2015/0105/
[プロフィール]
星野みゆき。人生の90%を埼玉で過ごす。日本語が好きで、高校生の頃から日本語を使って仕事がしたいと思うようになり、初めて就いた職はコピーライター。27歳の時思い立って英語の勉強を始め、1年後英語が話せないままイギリスに留学。奇跡的に1年で学校を卒業し帰国するも、相変わらず英語は話せないまま。無謀にも外資系企業に就職。この頃GAPと出会い、その趣旨にいたく共感する。ある日上司が外国人になりヒーヒーしているうちに子どもが生まれ、気付けばフリーのライターに。GAに刺激され、再び英語を勉強中。ハマっていることはゴルフ観戦。PGAツアーが始まる10月から翌年の9月まで週末はほぼ寝不足。