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【サッカー英語コラム】[サッカーニュースを読んでみよう~チェルシー対PSGの死闘編~]

現地3/11に行われたチャンピオンズリーグ、チェルシー対PSGの第2戦は皆さん、ご覧になったでしょうか?これぞ世界最高峰の舞台チャンピオンズリーグという、本当に素晴らしい試合でした。見ていない方はぜひ、結果知っていても楽しめます。
今回は、その試合後のコメントをネタにしたいと思います。

“Paris Saint-Germain’s brave tactics see Laurent Blanc’s side oust Chelsea.”

“勇敢な戦術が功を奏し、ブラン監督率いるPSGがチェルシーを敗退に追い込む”

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まずはブラン監督のコメント
“If we analyze the two legs, if we’re honest and fair, Paris Saint-Germain deserved to go through,” said Blanc. “We played more football, we tried to play more football, we created more chances.

「2試合(2つのレグ)を分析すれば、公正に分析したとすれば、PSGの方が勝ち抜けにふさわしかった」とブラン監督は語った。「我々のほうがサッカーをしていた、我々のほうが、良いサッカーをしようとトライしていた。作ったチャンスの数も多かった」

解説:legはご存知「脚」ですが、ここでは「トーナメントの1試合という意味になります」チャンピオンズリーグのようなトーナメントの試合で、ホーム&アウェイの2試合で戦う時は1戦目を1st leg(ファーストレグ)、2戦目を2nd leg(セカンドレグ)と言います。
deserveは日本語にしにくい単語の1つですが、「~の価値がある、~に値する」といった意味です。ここでは「(試合内容的にPSGの方が良かったから)、PSGの勝ち抜けは順当な結果だ」とブラン監督は主張しているわけですね。モウリーニョ監督も 試合後に「They deserved to win(彼らのほうが勝利に値した)」と言って、この主張を認めていました。

続いてモウリーニョ監督のコメント

“The individual performances were not good enough, and when you concede two goals from corners is one more piece of evidence of what I’m saying; it’s about lack of concentration, lack of responsibility to cope with the markers and the space you have to control.”

“個人のパフォーマンスが十分ではなかった。そしてコーナーから2失点したことは、(※このコメントの前に)私が言っていたことのもうひとつの証拠だ。つまりはマークした選手、自分がコントロールすべきスペースに対処できなかったという集中力の欠如、責任感の欠如だ。”

解説:cope with「(問題や困難に)対処する、耐える」。ここでは、マークすべき選手をちゃんとマークできず、コントロールすべきスペースをコントロールできなかった、つまりそういった問題に対処できなかった(そのため失点を招いた)、という意味です。
It’s about~ は「要は、つまりは~~だ」と訳すと、しっくり来る場合が多いです。

[プロフィール]
清水憲二。サッカー翻訳者。京都在住。イングランドプレミアリーグ、ドイツブンデスリーガ、イタリアセリエAなどの欧州主要リーグのプレビュー/ハイライト番組他、チャンピオンズリーグやワールドカップ、EUROの関連番組、現男子日本代表やなでしこジャパンの選手をフィーチャーしたサッカー系ドキュメンタリー番組なども手がける。その他にも、サッカーゲームやプレミアリーグサッカーチームのウェブサイトなど、メディアを問わず様々なサッカー関連の翻訳や執筆にこれまで従事。最新の仕事はリオネル・メッシのドキュメンタリー映画「MESSI」の字幕翻訳。

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