Global Athlete PROJECT

【サポート選手情報】元バレーボール全日本代表 大山加奈さんへ「Rosetta Stone®」による語学習得サポートを開始

世界に挑戦するアスリートを語学面でサポートする「Global Athlete Project(グローバル・アスリート・プロジェクト)」は、このたび新たに、元バレーボール全日本代表の大山加奈さんに対して外国語トレーニングソフト「Rosetta Stone®」による語学習得サポートを開始しました。

 

【大山加奈】


《プロフィール》

2002年に全日本代表に初選出され、当時、世界選手権と釜山アジア大会では唯一の高校生プレーヤーとして出場を果たす。
2003年東レ・アローズに入団。2004年アテネオリンピック出場。2008年、持病の腰痛により、北京オリンピック出場を辞退。2009年、長いリハビリを経て3月にプレミアリーグで484日ぶりの試合復帰を果たす。5月18日には全日本代表候補となったが腰が万全でないことを理由に辞退。その後、2009/10Vプレミアリーグの開幕戦でスタメン出場するまでに回復した。
しかし、腰痛が再発し長期離脱を余儀なくされ、2010年6月、現役を引退。現在は東レ広報室に籍を置き、バレーボールの普及活動にあたっているほか、その範疇を超えない範囲でタレント活動やバレーボール中継のレポーターなどを行っている。

 

《本人コメント》

現役を引退して2年が経とうとしていますが、現役を引退したことに全く悔いはありません。

しかし、ただひとつ、現役中にやっておけば良かったと後悔していることがあります。

それは語学の習得です。

中学生の頃からユースやジュニア等の国際大会に出場し、海外の選手と交流をもつ機会が
たくさんあったので、友達ができるたびに英語が話せたらなぁと思うことは多々ありましたが、
単語とジェスチャーでなんとか会話をし、どうしても伝えたいことはチームについている通訳さんを
頼ってしまっていたので、本気で語学を習得しようとはしてきませんでした。
今振り返ると本当にもったいないことをしたなとすごく後悔しています。
世界のトッププレーヤーと接する機会がたくさんあり、話を直接聞くチャンスがたくさんあったにもかかわらず、
そのチャンスを自ら逃してしまっていたのです。もし、あの時英語が話せていたら、世界のトッププレーヤーや
一流監督の話を直接聞くことができ、世界がものすごく広がっていたのではないか、プレーヤーとして
もうひとまわりもふたまわりも大きくなれていたのではないかと、引退をした今、改めて振り返ってみて
そのことに気がつき、すごく後悔しています。

その後悔を後悔したまま終わらせてしまうのではなく、現役時代とは別の形で活かしていけるのではないかと考え、
今からでも遅くはないと思い、今回語学の習得に励むことを決意しました。
この2年間の間に全国各地を回らせていただき、子供たちを対象にたくさんのバレーボール教室を
行わせていただいてきました。その中で、日々感じるのは、指導をすることの難しさと、
自分自身ももっともっと勉強して世界を広げていかなければいけないなということです。
私が今、子供たちに伝えてあげられるのは、自分が教えてもらってきたことや自分がやってきたことのみの
すごく限られたものです。もちろん自分が教えていただいてきたことに誇りを持っていますが、
もっと外に目を向け、色々な指導者の指導法を学び、良いものをどんどんプラスしていけたらなと思っています。

そこで、海外では子供たちへどのようなアプローチをしているのか、どのような指導を行っているのかということに
興味を持つようになりました。語学を身につけ、現地へ行き、直接目で見て、直接話を聞き、それを日本に持ち帰り、
日本の良いところと海外の良いところをうまく融合させて、より良いものを日本の子供たちに伝えていきたいというのが、
今の私の夢であり、目標です。

もうひとつの夢は、海外の選手に英語でインタビューができるようになることです。
ワールドカップ等の国際大会ではリポーターやコメンテーターのお仕事をさせていただく機会もあるので、
その時に直接話を聞くことができたら、きっとこのお仕事も、もっと楽しくなるでしょうし、
プレーヤー同士だからこそ聞ける話もあると思うので、視聴者の皆様にも喜んでいただけるのではないかと
思いますし、私自身もまた世界が広がるのではないかと思います。一緒にプレーしてきた今でも仲の良い海外の選手とも、
もっともっと色々な話をすることができ、さらに仲が深まるでしょうし、いつかはバレーボールと英語の両方を学ぶことの
できる英語のみのバレーボール教室なんかできたら最高ですね。外国語が話せるようになるということで、
これだけ世界が広がり、夢もどんどん膨らみ、現役時代に習得できなかったという後悔は、今からでも払拭できそうです。
でもやはり、現役選手のみなさんには今のうちに語学を習得することを心からおすすめします。

世界が広がるだけでなく、海外の選手を相手にしたときに堂々と同じフィールドに立って戦うことができると思います。
外国語が話せるのと話せないのとでは、精神的に大きく変わってくるような気がします。私のように後悔する選手が一人でも
少なくなることを願い、自分の反省を元に現役の選手たちに語学力の必要性を伝えていきたいと思います。そして同時に、
自分自身もしっかり語学を身につけていき、現役引退後の新しい夢に向かって頑張っていきたいと思います。