Global Athlete PROJECT

【サポート選手情報】ロードレーサー 日隈優輔選手へ「Rosetta Stone®」による語学習得サポートを開始

世界に挑戦するアスリートを語学面でサポートする「Global Athlete Project(グローバル・アスリート・プロジェクト)」は、このたび新たに、Wonderful Pistachios ProCyclingTeamに所属するプロロードレーサーの日隈優輔選手に対して、外国語トレーニングソフト「Rosetta Stone®」による語学習得サポートを開始しました。

 

 

日隈優輔選手のコメント

【事前の準備が必要】
 海外へ渡航する前に、現地の語学を勉強することは重要だと思う。長期留学などの場合は、現地に行ってから学べば良い、という意見もあるだろうが、それは細かい言い回しや現地独特の言葉だけにして、基礎は日本で学んで行く方がより良い。
私は自転車競技を始めて間もない頃、フランスのアマチュアチームに所属するために、渡仏した。「ボンジュール」しかフランス語は知らなかった。
友人の選手と一緒にホームステーすることになり、フランスの一家にお世話になることになった。
一家といっても家主は年配のフランス人一人(アニー)、そして娘孫家族はちょっと離れた場所にすんでいた。
到着翌日、早朝仕事に行くアニーが僕らに何か言って出発した。鍋の中にを見せて、食べるジェスチャー。
僕らはアニーが朝食を作ってくれて、それを食べて練習にいきなさいということだと思った。今思えば、ちょっと話が長かったなとも思うが、フランス語のわからない僕らにとっては右から左だった。
僕らはそれを全部食べて、練習に出発。
そして帰ってきてびっくり!その食事は昼に家に来る予定だった、娘婿と孫の分もあったのだ!
通りでちょっと多かったはずだ、その量は育ち盛りの僕らへの配慮ではなかったのだ!(笑)
食パンなら切れてるが、フランスパンは一本の棒だ。割り切れない…。
そしてその翌日、練習中に道に迷う。一日に100キロ~150キロ、多い時はそれ以上の公道を走る自転車競技。
迷子のスケールも大きい!街がわからない…、人に聞けない、字が読めない。私が住んでた街は小さく、標識もなかった…。
おまけにあのロータリーだらけの道はどちらに曲がったかわからなくなる…。
上記のトラブル二つはフランス語が少し話せるだけで回避できるトラブルだ。
事前の勉強がいかに大事か身をもって理解した。
【みんなを笑顔に】
 自転車選手として、様々な国に行き、喜ばれることは「現地の言葉でコメントする。」
前夜祭、スタート前、ゴール後、コメントを求められた時に現地の言葉で返すと反応が良い。会場のみんなが笑顔になる。そこで言語がわからないと自分がただただ笑ってごまかすしかなくなる。言葉を話せれば、アウェーと思ってた会場の空気も変えられる。知らない土地へ行き、現地の人の心をつかむ、きっかけは言葉だと思う。
競技で自分の能力が100%発揮でき、魅せる走りをし、しっかりとした言語で受け答えできれば、チームと観客が一つになる。たとえ初めて顔を合わせた人同士でも。
自分は洗練された競技能力と語学能力を通じて一人でも多くの人に笑顔を届けたい。
このグローバルアスリートプロジェクトは僕にとって大切な存在です。